武器と……怨念?
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師《スミス》としての能力はとても素晴らしい。
魔剣は打てないそうだが、それでもなお、それを上回るだけの力量がこいつにはある。
「んじゃ、名前決めるか……そやな、前は【アレルヤ】やったし、これは【ハレルヤ】にしとこか」
「却下」
「何でや!?」
んなもん、認めるわけがないだろ。【アレルヤ】に続いて【ハレルヤ】とか、どこのマイスターだ。
「……はぁ、ならどないすんねや?」
「【アレルヤ改】だな。その方がいい」
「はいはい。たく、折角人が一週間かけて考えた名を……なんちゅうやっちゃ」
「気が早いにも程があるだろ」
受け取った【アレルヤ改】を背中の袋にしまい、そのまま帰ることにする。
「あ、そや。式、お前に言うとく事あんねや」
工房を出ようとしたところで呼び止められた。
「どうした?」
「いやな。あと一週間ほどしたら【ロキ・ファミリア】の遠征についていくことになっててな。その間はここ来ても居らんから来ても意味ないっちゅうこと教えとこう思うてな」
そういや、遠征には【ヘファイストス・ファミリア】の鍛冶師もついてくるとかなんとか聞いてた気がする。
士はLv3だから選ばれたのだろう
「了解。まぁ、了解したところで意味ないんだけどな」
「は?」
「んじゃ、また今度も頼むな。武器、サンキュー!」
さて、このまま倉庫まで向かうとするかな
ーーーーーーーーーーーー
「き、緊張する……」
目の前にそびえ立つバベルを前に俺は体中に力が入る。
朝から何故か先輩たちにリビングまで呼び出され、何かと思えばいきなり金貨の詰まった袋をパディさんから手渡された。
わけがわからない
急なことで混乱する俺にパディさんが事情を説明してくれた。
曰く、この金貨は俺が今まで稼いできたものらしい。なんと、パディさん。団員それぞれの稼ぎとかを事細かに記録しているらしい。流石パディさん。執事すごい。
それでここからが本題なのだが、このお金を使って自分の武器をバベルに買いに行けとのことだ。それも一人で。
自分のこれだ! と気に入ったものを選んでこいとのことだ。
この【烈】も【ハント】も、先輩たちから買ったもらったものだから気に入ってるんだけど……
……まぁでも、装備の充実は必要なことだ。
手渡された金貨は凡そ三〇〇〇〇〇ヴァリス。刀と弓と防具を揃えるには十分な金額だ。
「……よし」
一度大きく深呼吸して落ち着いた。
バベルの中に入った俺はそのやや中央に幾つもある円形の台座の一つに乗り込んだ。
備え付けられた装置をうろ覚えだがなんとか操作し、八階を目指す。
「……やっぱり、こ
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