第29話 黒の剣士、決着をつける
[5/5]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
剣が現れ、キリトの手に収まる。だが伝説の武器を呼び出したキリトの表情はツマラナイものを見ているようだった
「コマンド一つで伝説の武器を召喚か」
そう言うとキリトはエクスキャリバーを須郷に放り投げた。受け取った本人はそれを危うい手つきで受け止めた。
「決着をつける時だ。須郷……」
そしてキリトは地面に転がってるエリシュデータの柄頭を踏んで跳ね上げ、回転して落ちてくる愛剣を受け止め、背中の鞘に納めていたダークリパルサーを抜き構えた
「泥棒の王と、鍍金の勇者のな!…………システムコマンド!ペイン・アブソーバをレベル0に!!」
「な、何!?」
キリトの発言に須郷は後ろに一歩下がった。だがそんな行動をキリトは許さなかった
「逃げるなよ。あの男はどんな場面でも臆したことはなかったぞ。あの男……茅場昌彦は!」
茅場という単語に反応した須郷は動向を大きく開き、喚き散らした
「か、かや………茅場!?……そうか、あのIDは………なんで、なんで死んでまで僕の邪魔をするんだよ!アンタはいつもそうだ!何もかも悟ったような顔しやがって!僕の欲しい者端から攫って!」
喚く須郷にキリトは同情の眼差しを送った
「須郷……お前の気持分からなくもない。俺も負けてアイツの家来になったからな………だけど、俺はアイツになりたいとは思ったこと無いぜ。お前と違ってな!!」
「こ、この…………ガキがぁぁぁぁぁっ!」
出鱈目に剣を振り回す須郷だがSAOという戦場を駆け抜けたキリトにとってはチャンバラにしか見えなかった。キリトは斬り掛かる須郷の剣を二刀流を使わずに片手一本の剣で全て防ぎきった。
「くっそおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」
そして癇癪を起した須郷が突きを放った瞬間、キリトは難無く擦れ違い様に須郷の頬を斬りつけた
「いッ!痛い!イタイ!!」
だが須郷のこの悲鳴はキリトの怒りの炎に油を注ぐ結果となった
「痛い?……今までお前の下らない実験で味わったSAOの皆の苦しみは………お前がアスナやサチに与えた苦しみは…………こんなものじゃない!!」
今まで抑えていたキリトの怒りが爆発し、二刀を構えた……
「受け止めろよ須郷……いや、泥棒の王……これが俺の最高のソードスキル………『スターバースト・ストリーム』だぁぁっ!!」
「ぎゃあああああああああああああっ……………………!!!」
常人の眼では追い付かない程の速度の剣戟十六連撃を須郷の腕、足、首、胴体全てを文字通りの『細切れ』にし、自称“妖精王”をALOから消滅させた
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ