暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜共鳴の宴舞台〜
SAO:アインクラッド〜共鳴しあう絆の中で〜
主人公よりも先にリークさんの過去編
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・AGI低下の7個です」
「なるほど。デバブスキルなのか」
「というと……ちょっと違いますね。共鳴棍はバフも可能なんです」
「それはまた強力なスキルだな…… バフにはなにがある?」
「状態異常耐性・STR上昇・AGI上昇・状態異常解除・スキルディレイ軽減・幸運上昇・移動快適化の7個ですね。こっちは直接プレイヤーに当てなくてはいけません。効果時間とかどのくらい上昇するかとかはちょっとわかっていませんがやりようによってはかなり便利なスキルです」
「周りの敵全てに効いたというのはアライン・コンゼァートというスキルの効果か?」
「いえ、これは共鳴棍自体の効果です。バブ及びダメージを少し、周囲のモンスターとオレンジプレイヤーに与えることができます」
「なるほどな。他にはなにかあるか?」
「特には……ないですね。取得条件もわかってません」
「そうか。では……」

フィーネがグルンと首を回した。

その先にいるのはルイン……に捕まえられているリーク。

フォルテに助けてと目で訴えていたが、それ以上にフィーネの目が語っていた。

「ニゲルナヨ」と。

「さて」

何気ない言葉。

だがそれに反応してリークの肩がビクンとはねる。

「次はお前の番だぞ。リーク」
「フィーネ…… お願いだから……」
「……な?」
「あぁぅぁ……ぁぁ……」

リーダーが誰よりビビっていた。

そりゃもうプルプルプルプルって小刻みに。
蛇に睨まれた蛙どころか鬼の殺気に当てられた鼠だった。

リークさんが弱いのではなく、フィーネさんが恐ろしすぎるだけだが。

いっそ擬音が聞こえてきそうだ。ゴゴゴゴ……って。

「ほら、吐け。吐いて楽になれ」
「私は……私はぁ……!」

どこの刑事ドラマだ。

完全に面白がってるよね。この人。

だが

「私は…… ごめん。言えない」

いつものふざけているような顔とは似ても似つかぬような表情。

その表情につられて、自然とフィーネ達も口をつぐむ。

「こればっかりは……ちょっとまだ、言えそうにない。今更言うのもなんだけど、正直使うつもりはなかった。絶対に使わないって決めたものだったから」

下を向いて、拳を握りしめ、絞り出すように紡がれる言葉。

「だから……」
「もういい」

悲痛な叫びを遮ったのはフィーネ。

厳しい言葉を言いつつも、少し居心地の悪そうな顔を浮かべている。

「その、すまなかったな。今思えば無遠慮だった。謝ろう」
「俺も、すんません。そこまでキツイとは思いませんでした」
「ごめんな……さい……」
「気づけなくて、すみません。自分のことしか考えて
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