SAO:アインクラッド〜共鳴しあう絆の中で〜
森の中で
[1/4]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
第61層 フィールドダンジョン 《森の孤島》
海に囲まれたこの階層の中の島の一つで、鬱蒼と木が茂っている島である。
「フォルテ君、知っているかい?ラグーラビットはS級食材。とっても珍しいんだよ」
「知ってますよー」
「ということはそう簡単に見つからないよね。フォルテ君」
「そうですねー」
「何か作戦はあるのかい?」
「ありませんが?」
「このやろおおおおおお!!!」
突然叫び声をあげたルイン。一体どうしたというのか。
対するフォルテは特に気にもしていないようで、歩き続けている。
「なんの策もなしにあんな超級レアモンスターなんぞ見つけられるかあああ!」
「その策を今やってるんですから、邪魔しないでくださいよ。」
「策あるんかい!?」
「もちろんでしょう?もしかしてルイン なんの策もなしにあんな超級レアモンスター見つけられると思ってました?」
「うわっ…… 嫌な奴だ……」
「あっはっはっはー(棒)」
そうするとフォルテは森の中の、少し開けた場所で仁王立ちになった。
「あーなるほどな」
「はい。なので黙っててくださいね」
「あいよ。りょーかい」
BGMと、木の葉の音しか聞こえないような状況。
ここでフォルテは、ゆっくりと背中に手を伸ばした。否、手が向かったのは、背中にある武器。
掴んだ黒い柄の先には、真っ黒な球体がついていて、細く線が入っている。大きなマイクのような形だ。
片手棍カテゴリの武器。銘を《音道を照らす者》という。
フォルテはそれを掲げ……
「はあぁッ!」
木に叩きつけた。
コオォォォォォォン……
意外にも綺麗な音が鳴り響く。
が、
「……ダメですね。この近くにはいないようです」
「だよなー…… まぁ流石に一発で見つかるとは思ってなかったけどな」
「とりあえず、次の場所に移動しましょう」
「りょーかい」
場所を変えては叩きつけ、を何度も繰り返す。
普通に出てくる雑魚モンスターを倒しつつ、探索を進めること十数分。
ルインが真面目にここにpopしてないんじゃね説を提唱し始めた頃だった。
コオォォォォォォン……
ルインにとっては何度も聞いた音。
しかし、フォルテはその違いを明確に感じ取っていた。
彼は自信満々に一点を指差し、言い放った。
「こっちの方向の600メートルくらい先に一体だけいるのを、確認しました。行きましょう。」
「あいよ。何時間もかからないで見つけられたのは運がいいな。全く、便利な耳してんなぁ!」
「こんなことにしか使
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ