SAO:アインクラッド〜共鳴しあう絆の中で〜
始まりの音
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うやら普段から敬語らしい。
「でもルインは……途中おかしかった……よ?」
少し眠そうな目をしている少女がさらに続ける。フードのついたコートを目深に被っているため、詳しくはわからないが、下がスカートなのを見るに、女の子なのは確かだ。
演奏の時からこの表情なのを見るに、常にこういう表情なのだろう。 もしくはいつも眠たいか だ。
「あれは俺なりのアレンジだよ! ヒナには俺のセンスがわかんないみたいだな!」
「ルインにセンスなんて……微塵もない…… なんで爽やかな曲の途中なのに……叫びだすのさ…… フォルテの作った曲の方が…… 60億倍はいい……」
「んだとぉ!?」
「ま、まぁまぁ 落ち着いてください」
フォルテと呼ばれた少年が止めに入る。 日常茶飯事なのだろうか、妙に慣れている。
「ほら もうすぐで家に着きますから…… そろそろ喧嘩はやめてください」
「別に喧嘩してるわけじゃねーよ。ただヒナが突っかかってくるから……」
「突っかかってなんか…… ない…… ホントのことを…… 言っただけ……」
「な ん だ とぉ!?」
「……」
するといきなりフォルテが二人の頭を笑顔のまま鷲掴みにし…
「そんなに…… 砕かれたいですか?」
「「……ごめんなさい」」
強引にやめさせた。
〜〜
「フォルテー!おっかえりぃ!」
「はい リークさん ただいまです」
どこーん。 激しい音が鳴り響いた。
「今日は少し遅かったな。何かあったか?」
「いえいえ 何もなかったですよ フィーネさん。強いて言うならどっかの誰かが喧嘩してたくらいです」
「ほう…… それならばルインには罰を与えなくてはいけないな……」
「俺だけ!?ヒナは!?」
「ヒナは可愛いから許す!」
「嘘だぁぁぁぁ……」
家に着くと同時に、奥から二人の少女が出てきた。
先に出てきた少女がリークという名前らしい。茶髪のショートの髪に赤いバンダナを巻いていて、腰までの藍色のコートを羽織っている。 中は肩紐をクロスさせたキャミソールで、下はデニムのショートパンツ。どことなく女海賊のような格好だ。
ちなみに『どこーん』というのは最初の一言目でフォルテに抱きつこうとして避けられた結果である。ちょっと涙目になっている。
後から出てきたのがフィーネという名前の少女。 長い黒髪を後ろで括っている。男物の着物を着て、さらしを巻いていて、左肩を出している。少し寒そうだ。
言動を見るに、少し男勝りな性格なのだろう。早々にキャラが崩壊してるのは見なかったことにしておこう。
「うぬぅ…… ひどいよフォルテぇ…… 避けないでよぉ〜」
「あーっはっはっは(棒)」
「全く
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