宇宙戦艦ヤマト異伝
白色彗星
[4/4]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
換力場、多元宇宙の門《ゲート》を抜ける事は真に至難の業であった。
転移力場の所在地は燃え盛る赤色巨星の核心、或いは超重力の渦巻く黒太陽《ブラックホール》。
多元宇宙の壁を越える為には相応の覚悟が要求され、生死を超越せねば越える事が出来ぬ。
強靭な防御力場を備えた宇宙戦艦も爆発四散は間違い無し、猪武者も尻込みする破滅必至の地。
白色彗星帝国の戦士諸君は幾度と無く、底無し沼にも等しい恐怖と闘い克服する事を要求された。
彗星帝国の勇者達は無限艦隊と闘い続けた我が軍と同様、希望を棄てず無数の罠と時空の壁を突破。
思い掛けぬ盟友の参戦により地下都市に残留する地球人、ガミラス宇宙軍は壊滅を免れた。
他の複製世界にも惑星メル女王、メローラ姫が接続《アクセス》の詳細な手順を送信中。
太陽系防衛戦は最大の危機を乗り越え、次なる段階へ突入する事となった。
大帝襲撃犯は帝国最高顧問オース・ポドマー、サーベラー酷似の裏切者。
暗黒星雲同盟軍が侵攻の直前、ザース・アーン襲撃も計画している。
獅子身中の虫は新開発の秘薬を用い、大帝の昏睡状態を維持。
ショール・カン暗殺後、女帝として君臨する事を夢見ていた。
大帝の寵愛、信頼を裏切った野心家は暗黒星雲同盟の軍人達を物色。
容易に操縦可能と見て、線の細い男に白羽の矢を立てたが。
侍従長の餌に喰い付いた、と装い最高指導者に即刻注進。
帝国中枢部の裏切者を欺き、ショール・カン暗殺計画の茶番を演じた。
浅墓な野心家は陥穽に気付かず、投与者の意思を奪う新薬も確保。
アーン・アッバス皇帝を薬漬け、奴隷として操る準備を整えている。
ディスラプター詳細情報の獲得後、ショール・カン直属の諜報機関に報告。
3人の裏切者には情報を提供せず、帝国崩壊後に暗殺の手筈も整っていた。
リアンナ姫と私を護送した拉致実行犯、サーン・エルドレット艦長は一番の小物。
中央銀河帝国軍の筆頭《トップ》、チャン・コルビュロ艦隊司令長官も脇役に過ぎぬ。
ザース・アーン襲撃の隙も窺う毒使い、オース・ポドマー帝国最高顧問が最大の癌と判明。
電撃作戦に協力してくれた関係者全員に直接、感謝の意を示す。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ