宇宙戦艦ヤマト異伝
白色彗星
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
君に御礼を申し上げる。
配慮に感謝する、ありがとう!」
画面《スクリーン》の中でハルゼー提督、ナスカ司令官が顔を輝かせた。
「光栄であります!
我等もまた貴軍の戦況、勇士の方々と奮戦の模様は拝見しておりました!
青色人の戦い振り、敢闘精神は我々の模範とする処であります!!」
安堵の溜息が洩れ、視野が霞む。
気力を奮い立たせ、薄れかかる意識を強引に引き締める。
「充分です、我等もまた白色彗星帝国の方々と共に戦える事を誇りに思いますぞ。
ガミラス民族を代表して貴官の御心遣いに感謝し、幾重にも御礼を申し上げる」
ハルゼー提督、ナスカ司令官が画面の中から最敬礼で応えた。
「ありがとう、総統。
私の部下達も、為すべき事は心得ている。
無限艦隊との戦闘は引き受ける、休憩を取って貰いたい」
大帝の満足気な声が響き、主表示画面《メインパネル》に視線を戻す。
「重ねて感謝を申し上げます、大帝殿」
緊張の糸が切れ、意識が暗闇に吸い込まれた。
水星《テラ》周辺宙域の敵、主力部隊は彗星が蹂躙。
火星《ガミラス》周辺宙域の敵も激戦の末、ハルゼー機動部隊に駆逐されている。
私が意識を喪っている間に、火星基地の負傷者も総て救出。
旗艦メダルーサ装備、火炎直撃砲に数多の敵艦が殲滅された。
宇宙戦闘機イーターU、超高速邀撃機パラノイア、宇宙駆逐艦は連係攻撃を披露。
狩人達が猛獣を倒す様に緻密、細心の注意を払い犠牲者を出さぬ集団戦闘を繰り広げる。
長距離偵察攻撃機デスバデーター、宇宙潜航艦《スペース・サブマリン》は後方を攪乱。
大戦艦の回転式砲塔が敵艦を屠り、大型ミサイル艦も数多の誘導弾を自在に操り突破を許さぬ。
白色彗星帝国軍の機体、艦艇は貫通不能物質モルケックス装甲を纏い事実上無敵。
瞬間物質移送装置も遮断する異次元空間、耐エネルギー構造力場が敵艦の砲撃を軽々と退ける。
激戦数時間の後、火星宙域に展開する無限艦隊は一掃されたが。
早急に戦力を回復し、無限艦隊に再び対抗せねばならぬ。
大帝は異なる分岐先、別の複製世界《レプリカ》で連絡《メッセージ》を受信。
女神の封印を解く鍵《キイワード》を得て、総ての記憶が甦った。
太陽系防衛戦の戦場は異なる複製世界《レプリカ》の為、通常の超光速機関では到達不可能。
我々が無限艦隊と闘う間、白色彗星帝国の戦士達も厳しい試練に曝された。
テレザート星唯一の生存者、反物質を操る超能力者にも連絡は到達。
彼女は宇宙戦艦ヤマト航海班長を務める島大介を救う為、大帝に協力の要請を承諾した。
高次元重層物質《ホワルゴニウム》の制御を試み、白色彗星帝国軍の超次元間移動を援助。
異世界に接続する時空転
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ