25部分:第二十五章
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「穢れがないとね。嫌なんだ」
「だったら余計に私は無理だと思うけれど」
道化師の前を通り過ぎて述べた。
「そこはどうなのかしら」
「お姉さんはまた特別さ」
一度聞いただけではわからない言葉であった。
「それだけ穢れも悪も知っていると。かえって欲しくなるんだ」
「完全なる聖か完全なる邪ね」
「うん」
楽しく笑った声であった。
「そうだよ。僕が欲しいのはそのどちらか」
「そう。じゃあ今夜ね」
道化師に対して告げた。
「今夜会いましょう。それじゃあ」
「またね」
道化師と別れてそのまま足を進める。沙耶香が今度来たのはかなり昔からあるような煉瓦の倉庫であった。車が並んで止められているそこには誰もいない。いるのは沙耶香だけであった。先に進んでいくとやがてそこに一人の美女がいるのに気付いた。
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