マブラヴ
1039話
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かなりの勇気の持ち主と言ってもいいだろう。
……もっとも、出会いを求めて海に来ている者達にしてみれば、駄目元というのもあるんだろうが。
そして千鶴。言うまでもなくマリューやレモン、コーネリアといった年上組に勝るとも劣らぬ程の双丘を持ち、本人も一見するとおっとりとした、優しそうな性格に見える。
ただし、その本質は芯が強く自分が間違っていないと思えばどんな相手にも決して退かないだけの意志の強さを持つ。
特にその両手が長ネギを持った時には危険が迫っており、何よりもその勘の鋭さは女の勘というレベルを遙かに超えて、一種の……
「アクセル君? 妙な事を考えていない?」
「いやなんでもない」
ニコリと笑みを浮かべて視線を向けてくる千鶴に、すぐに何でもないと首を横に振る。
この勘の鋭さを考えると、千鶴を相手にして迂闊な真似は出来ないだろう。
ともあれ、筋金入りの美女2人だ。それは確かに男共が放ってはおかない。
だが、この2人は……その、まぁ、何だ。俺に対して一途に愛を捧げてくれているという奇特な人物でもある。それだけに、男の誘いに乗るような性格じゃないし、あるいは男の方が強硬な手段を取ってきたとしても、相応の強さを持つ。
少なくてもSEED世界の住人程度では、エヴァに十分以上に鍛えられたこの2人をどうこう出来る筈もない。
「千鶴の場合はその凶悪なまでの兵器があるしね。それこそ、男を吸い寄せるかのような力を持ってるから」
「あら、それを言うならレモンさんやマリューさん、コーネリアさんだって同様でしょう?」
そんなやり取りをしているのを聞きながら、恐らくしつこくこの2人に言い寄った男達は碌な目に遭ってないんだろうと判断する。
「とにかくそういう事だから、出来れば私としては海水浴に向かうならギアス世界がいいわね」
千鶴のその言葉に、全員が頷く。
まぁ、確かにナンパ目的で多くの男がいるという場所にレモン達のような人目を惹き付けて止まない程の美人を連れていけば、騒動になるのは分かりきっている。
それこそ俺の事を知っているのなら余計な騒動は起こらないだろうが、オーブという小さな島国であっても、そこに暮らしている人数は膨大だ。
更に今のオーブはSEED世界の中でも最も人口密度が高い。
それはそうだろう、以前の戦争で勝者となった国であり、俺達シャドウミラーと唯一行き来出来る場所であり、貿易に関しても独占している国だ。
普通であれば、そういう国に住みたいと思う者が多く出てくるのは当然だろう。
そして、人が多くなればなる程に俺達シャドウミラーの存在を……正確にはシャドウミラーに所属している俺達の顔を知らない者が出てくる。
そんなのに限って、妙に権力を持っていたりするから質が悪い。
そう
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