マブラヴ
1039話
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けている感じで丁度いいし」
美味しそうに食べながら呟くコーネリア。
今では普通に一般人が食べる料理を食べているが、元ブリタニア帝国の皇女だと言って信じる奴がいるか?
まぁ、何だかんだとカレーを食べている仕草はマナーに沿ってるし、キリリとした表情をしているのを見れば嫌でも納得するんだが。
ちなみにコーネリアの言葉を聞けば分かるように、うちのカレーではジャガイモは若干煮崩した感じになるのが普通だ。
完全にカレーに溶かすとか、煮崩れるのは嫌なので出来る直前に下茹でしたジャガイモを入れるとか、色々な流儀というか好みがあるのが分かるが、少なくてもうちのカレーに関してはそうなっている。
この若干煮崩れているのが俺の好み的に一番合うし、レモンを始めとしてカレーライスを食べた事がなかった者達も、最初に食べたカレーがこのタイプだったからこれが普通だと思っている。
本場というかインドカレーとかとカレーライスのカレーは似てるようでかなり違うものだし。
カレーライスを知っているあやか達にしても、若干ジャガイモが煮崩れているタイプのカレーは別に嫌いって訳じゃないらしく、このカレーが今の俺の家のカレーとして定着している。
そんな風にカレーを食べ、サイドメニューのポテトサラダを食べ、他にもトッピングとして用意されている各種のメニューでカレーを自分の好きな風にアレンジながら夕食を楽しんでいると、不意にスレイが口を開く。
「そう言えば、今年は海に行かないのか?」
その言葉に、確かに今年は海に行っていなかったと思い出す。
確かに夏と言えば海なのは事実だ。だが、幸か不幸かここ最近は色々と忙しかった事もあって、海には行っていない。
去年はマブラヴ世界の海に行ったが、マブラヴ世界の海は重金属の影響で色々と危険なのは事実だしな。
獲った魚とかも、その辺が効果のない俺はともかく、他の皆がバーベキューとかで食べる事も出来ないし。
「海、かぁ。そう言えば確かに今年はプールにも行ってないわね。正確にはシャドウミラーに入ったばかりでそんな暇がなかったってのが正しいけど」
円がスレイの言葉に同意するように頷き、美砂を始めとして他の者達もそれぞれ頷く。
そして、その場にいる全員の視線が向けられるのは……当然、俺。
一斉に9人からの視線を向けられると、思わぬ迫力がある。
これが普通の見知らぬ一般人であれば話は別なのだが、ここにいるのは全員が俺の恋人達だ。
そうである以上、当然視線に込められる力に抗える訳もない。
正確には、やっぱり夏である以上1度くらいは海に行っておきたいという意見には同意したというのもあるんだけどな。
全員の視線を向けられ、俺は黙って口に運んでいたスプーンを皿に戻して両手を挙げる。
「分かっ
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