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機動戦士ガンダムSEED PHOENIX
PHASE-01 怒れる瞳
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かってるだろ?バカみたいに気取ることも無いが、軽く見られてもダメなんだ。今回は非公式とはいえ、君は今、オーブの国家元首なんだからな」

カガリは「うるさいな」とでも言いたげにアスランから視線をそらすと、それきり押し黙ってしまった。

アスランも溜息をつきながら横に視線を向け、明日の進水式を見るために空港へ集まった一般客たちを見る。その中に金髪の少女と水色の髪をした少年、黄緑色の髪をした少年をみつけ、なんとなくそちらを見ていると、金髪の少女と目があった。
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「明日は戦後初の新型艦の進水式ということだったな。こちらの要件はすでにご存じだろうに、そんな日にこんなところでとは、恐れ入る」

エレベーター内で話しかけられたザフト軍将校は辟易する。

「内々、かつ緊急にと会見をお願いしたのは、こちらなのです、アスハ代表」

アスランが見かねて助け舟を出す。

「プラント本国へ赴かれるよりは、目立たぬだろうというデュランダル議長のご配慮もあってのことと思われます」

カガリはまた、押し黙る。やはり、カガリはまだまだ子供だなとアスランが感じるのはこういう時だ。一同の展望エレベーターの前面には、人工の巨大な川が広がっていた。
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「やあ、これは姫。遠路お越しいただき、申し訳ありません」

「いや、議長にもご多忙のところお時間をいただき、ありがたく思う」

握手を交わし、ギルバートは席に着くよう促す。護衛のアスランを、見定めるように横目で見ながら。

「お国の方はいががですか?姫が代表となられてからは実に多くの問題が解決され、私も盟友として大変うれしく、またうらやましく思っておりますが」

「まだまだ至らぬことばかりだ」

「…で、この情勢下、代表がお忍びで、それも火急なご用件とは?いったいどうしたことでしょうか?我が方の大使の伝えるところでは、大分複雑な案件のご相談、とのことですが」

「私にはそう複雑とは思えんのだがな」

何を言っているんだ、とでも言わんばかりにカガリは吐き捨てる。

「だが、未だにこの案件に対する貴国のご返答が得られないということは、やはり複雑な問題なのか?我が国は再三再四、かのオーブ戦の折に流出した我が国の技術と人的資源の軍事利用を即座にやめていただきたいと申し入れている。なのになぜ、未だに何らかのご回答さえいただけない?」
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アーモリーワンのとあるショッピングロードに、三人の少年少女が歩いていた。その内の一人、金髪の少女があるウインドゥに目を向けたまま、なにかめぼしいものがあったのかそこから動かなくなった。かと思えば、その場で一回転。


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