Life12 暗躍を照らす光
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き出してゴーレムに襲い掛かる。
しかしその行動自体を察知されていたようで、炎駒を閉じ込める様にタイプを問わずに釜倉状態を形成していった。
「おの――――」
それに気づいて飛び立とうとするも、炎駒は完全に間に合わずに閉じ込められた。
しかし、そんな事だけでは勿論諦めていなかった様で、ゴーレム達の隙間から炎が噴出するも、周りのゴーレム達が其れを塞ぐように何体も覆いかぶさり続けて、表面上は炎が零れなくなった。
しかし当のキャスターは、自動でゴーレム共に行動させている為、その事自体に興味を示さずに捕えた祐斗の身を見ていた。
「さて、捕えたはいいが、恐らく君は余力を残しているね?と聞いても答えないだろうが、君の考えなら予想はついているよ?君は、僕にまで近づいた瞬間に余力をすべて出し切って切り殺すつもりなんだろうが、甘いよ」
「っ!」
全てが全て演技では無かったとしても、如何やら最後の賭けだったらしく、策略に気付かれた事に内心で苦虫を噛みしめち気分に襲われていた。
その策略に対するキャスターの答えは、馬型のゴーレムから降りた首なし騎士の持つ西洋剣風の鉱物だった。
「抵抗されても面倒だし、だからと言って殺すわけにもいかないが、抵抗しない様に弱らせておく必要もあるし、腕の一本を断っておこう」
言葉通り、ゴーレムを操作して祐斗の片腕を切らせるために、首なし騎士が近づいてから西洋剣に模した鉱物を振り上げてから、振り下ろされた・・・・・・はずだった。
キャスターの視界からも祐斗の視界からも斬首人ならぬ斬腕人役の首なし騎士が、消え去った。ある轟音を後から残して。
「何?」
その結果自体を訝しんだキャスターだったが、今度は彼の視界に移っていた祐斗を拘束するゴーレムが塵芥となると同時に、祐斗も消え去った。そしてまたも残ったのは轟音のみ。
「一体何が――――」
起こったと言おうとした処で、邪魔をさせないように炎駒を止めていたゴーレム製の釜倉が轟音と共に弾け飛んだ。
その衝撃により辺り一帯が土煙に染まった。
「・・・・・・・・・・・・・・・」
状況を把握するためにひたすら待つキャスター。
緊急時のためにゴーレムの軍勢による防備を忘れない。
そうして土煙が晴れると、3頭の馬に寄り引かれるであろう戦車があり、その上に翠色の髪をした美青年が奪い取られた木場祐斗を馬型の転生悪魔の背に乗せている所の横に立っていた。
「何所の何方か存じませんが、救助して頂きありがとうございます」
「あ、貴方は一体・・・?」
炎駒と祐斗は、翠色の髪をした美青年――――|駿足のアキ
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