Life12 暗躍を照らす光
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と思ったまでだ。だから、今に集中する」
「後で落ち込む気かよぉ」
士郎の言葉に、モードは本日3度目の溜息をついた。
−Interlude−
旧首都ルシファードより少々離れた小高い丘。
そこでは、敵キャスターが統べるゴーレムの軍勢に対して、祐斗と炎駒は苦戦を強いられていた。
あの後、炎駒の背に跨ったままではお互いに全力で事に当たれないと言う事で別れて戦っているが、徐々に押され始めている上に祐斗がふらついて来て、防戦一方になり始めていた。
「ハァ、ハァ、こっのぉ!」
ゴーレムの重量に任せた振り降ろす様な手刀に、それを聖魔剣で受け止めてから半歩下がってから横薙ぎに切り伏せる。
「ハァ、ハァ、ハァ」
リアス達と同様に、修業中に騒動が起きたので碌に休憩も出来ないままこうして戦闘に入っているので、魔力以上に体力がかなり落ちていた。
得意のスピードで敵を翻弄する事も、テクニックで相手の攻撃を捌き切る事も出来ずに、今の防戦状況を維持するのがやっとになっていた。
その光景を視界に入れていた炎駒としては今すぐに援護しに行きたい処ではあったが、炎駒自身も祐斗ほどでは無いにしろ防戦一方になってきている上に徐々に祐斗のいる地点から離れる羽目になっていた。
(先程祐斗さんの身柄を押さえると言う事を言っていましたし、こうして私から祐斗さんを離すのも態となのでしょうね)
状況が徐々に悪化している事実に気付きながらも、事態を打開する術が今の自分に無い事に対して歯がゆさを感じていた。
そうして懸命に打開策を考えている最中に、空しくも自体が動いた。
「くぁあっ!」
「祐斗さん!」
遂に防戦維持が困難になったのか、祐斗は加速が加わったことによる首なし騎士タイプのゴーレムに突撃を剣で受け止めきれずに地面から足を離して宙を舞った。
それを視界に居れた炎駒はすぐさま飛び立とうとするが、嫌なタイミングに飛龍タイプのゴーレムが邪魔する様に飛んでくるので思うように動けないでいた。
無論、これが偶々である筈がなく、炎駒が横目でキャスターを見ると片手の指を微動作させていた。つまり操っていた。
その光景を忌々しく思っていた瞬間、祐斗から一際高い悲鳴が聞こえて来た。
「ぐぁあああ!」
「なっ!?」
どのタイプでどのゴーレムかは把握できなかったが、祐斗は空高く打ち上げられた。
そしてそんな祐斗に向けてさらに上から飛龍タイプのゴーレムの両方の後ろ足で祐斗の両腕を掴み上げて拘束する。
「クッ!祐斗さん!?」
切迫した事態に最早あと先の事を考える事を放棄した炎駒は、全身から大波の様な炎を吹
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