82偉大なる赤!
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◇いのり
「いや〜久しぶりに動いた〜こんなに動くのグルメの世界行った以来だな。アーシアを送ったときも迎えに行ったときも行って帰ってきただけだったしな〜」
私達はディオドラとシャルバがいた神殿跡地で軽く休んでいると日常時性格のヤマトがしゃべりだす。
「ヤマト……シャルバを逃がしても良かったの?」
ヤマトがシャルバをわざと逃がしたことが気になった私はヤマトに聞いてみた
「いいの、いいの。所詮は旧の魔王家だ。もう出てくることは無いだろうしな。それよりもアーシアの方こそいいのか?結局シャルバにディオドラを取られる形で殺されたけど?」
私もアーシアのことが気になっていところにヤマトが聞いた。
「いいんです。あそこまで力の差があるなら殺っても意味はありません。それに私…まだ、人を殺れるほど心は強くないですから………」
そうだよね……私はもう……慣れたから殺ることができるけど……アーシアと祭は違う……それにシャルロットと簪やアリサやオレーシャは覚悟はあるけどまだ戸惑いがありそう………
「やあ、赤龍帝」
この場にいない……そして、あいたくなかった奴の声が聞こえた。
「なんのよう蒼龍皇ヴァーリ?」
空を見上げると青白い全身鎧のヴァーリが居た。すぐにあっちの『蒼龍』の簪が立ち上がり『蒼龍帝の剣』を身構える
「勘違いしないで欲しい。向こうの蒼龍。私はある物が見たかったんだ。来る……空中を見ていろ。面白いものが見られる」
バチッ!バチバチッ!
空間に巨大な穴が開いていく。そして、そこから巨大な何かが姿を現した。
「あれはーー」
私達は穴から出現したものの雄々しさに見惚れてしまう。
「滅多に無い機会だからよく見ておくといい。あれが、私が見たかったものだ」
目の前の空中を、とてつもなく巨大な生物ーー真紅のドラゴンが雄大に泳いでいく。
「この世界には『赤い龍』と呼ばれるドラゴンは二種類いる。ひとつはキミに宿るウェールズの古のドラゴンーーウェルシュ・ドラゴン、赤龍帝だ。白龍皇もその伝承に出てくる同じ出自のもの。だがもうひとつの『赤い龍』はーー『黙示録』に記されている」
「『黙示録』……?」
「あれの名は『真なる赤龍神帝』グレードレッド。『真龍』と称される偉大なるドラゴンだ。自ら次元の狭間に住み、永遠にそこを飛び続けている。私はアザゼルに無理を言って連れてきてもらった。レイナーレの勘はすごいものだよ」
このことは聞いてなかったから驚いた
「どうしてグレードレッドはこんなところを飛んでいるんだろう?」
「さあね。色々と説はあるが……。私が挑戦してみたい壁だ」
どこにいてもヴァーリは戦闘狂……
「グレートレッド、久しい」
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