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空気を読まない拳士達が幻想入り
第2話 炸裂、北斗神拳! 俺の拳に砕けぬ物はない!!
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壊してくれたわねぇ!」
「ごごご、誤解だぜぇ霊夢ぅ! 壊したのはあたしじゃないんだぜぇ!」
「お黙り! あんた達以外に一体誰が神社を壊すって言うのよ! 二人まとめて退治しちゃるわぁぁぁ!」
「いやぁぁぁ! 何で毎回あたしは追いかけ回されなきゃならないんだぜぇぇぇ!」
「大変だな、魔理沙」
「お前が言うな! この元凶!」

 悪鬼の表情となって追いかける霊夢に対し前回以上に必至に逃げ回る魔理沙。そして、一人状況が呑み込めず話についてこれていないケンシロウ。そんな三人の壮絶な追走劇はこれまた半日近く続けられる事となる。しかも、追いかけている相手が霊夢なので、当然の如く弾幕の雨あられが降り注ぐ事は最早当たり前の如くであり。
 その結果、周囲の里や山々やその他の箇所に甚大な被害が被ってしまった事もあったのだが、その辺に関しては深く触れないで頂きたい。
 どうせ幻想郷では良くある事なのだろうし―――




     ***




「遅いなぁケン。一体どうしたんだ?」

 時刻は既に夜を回っており、一人店に居た霖之助は少しケンの身が心配になっていた。
 ケンが博麗神社目指して此処を発ったのが丁度お昼前。順調に行けば夕方前には帰ってこれる筈なのだが、未だに帰って来ていない。
 ちょっとだけ心配になりだしていたのであった。

「うぅむ、まさか帰り道の途中で妖怪に絡まれたとか? だとしたら危ないなぁ。幾ら北斗神拳とか言う胡散臭い拳法を使うって言ったってただの人間だし。少し様子を見に行ってみるか」

 心配になった霖之助が店の扉を開けて外に出た時、目の前には既にケンシロウと魔理沙の二人が立っていた。弾幕で黒焦げになりあちこちから黒煙を巻き上げながら―――
 そして、その後ろでは風呂敷に大荷物を背負っている霊夢の姿まであったのだから霖之助が驚くのは最早明白の事だったりする。

「ど、どうしたんだ二人とも? それに霊夢、その大荷物は一体―――」
「霖之助さん、暫く厄介になるわ」
「え? 何で!? って言うか、届け物は?」
「全部なくなったわ。粉々になってね」
「………ど、どう言う事?」

 全く話が呑み込めていない霖之助の為に黒焦げとなった魔理沙が説明に入った。

「ケンが博麗神社の経絡秘孔を突いて、神社を全壊させちまったんだぜ」
「すまぬ、俺の不注意であった」
「え、えぇっと……それ、本当の事?」

 正直信じられないと言った顔をしている霖之助に向かい、ケンシロウと魔理沙、そして霊夢の三人は揃って首を縦に振って頷いて見せた。
 こうして、神社が再建されるまでのしばらくの間、ケンシロウに続き霊夢までもが香霖堂の世話になる事となった。
 まぁ、香霖堂の世話になっているケンシロウが神社を全壊させ
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