第2話 炸裂、北斗神拳! 俺の拳に砕けぬ物はない!!
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の不運を呪いたくなった。
何が悲しくて前回自分の事を半日も鬼の形相で追いかけまわした亜人と対面しなければならないのか。
「此処が博麗神社よ。ところで、あんたは誰なのよ?」
「俺はケンシロウ。ケンと呼んでくれ。今は訳あって霖之助の元で世話になっている」
「あぁ、あんたが今朝の新聞に載ってた亜人ね。因みに、私は博麗霊夢。此処博麗神社の巫女をやってるわ。でも、その霖之助さんが一体私に何の用なのよ?」
「前に修理を頼まれた冷蔵庫の修理が終わったので届けに来た」
「冷蔵庫って……その背中に背負ってる奴の事?」
霊夢と魔理沙の二人は改めてケンシロウを見た。良く見ると、ケンシロウは背中に何かを背負っている。そう、それは紛れもなく冷蔵庫であった。
しかもかなり大型の奴。型は古いが結構使える代物だ。
「あぁ、そう言えば前に冷蔵庫を壊しちゃって霖之助さんの所に預けてたんだっけ。すっかり忘れてたわ」
「忘れんなだぜぇ! そのせいであたしはまたこいつと鉢合わせる羽目になっちまったんだぜぇ!」
「まぁ、あんたの場合は自業自得なんだし、しょうがないんじゃない?」
「ひ、ひでぇ……」
どうやら魔理沙は相当ケンにトラウマを抱えてしまったようだ。それほどまでに前回ケンに追いかけられたのは衝撃だったのであろう。
「む、あの時の事か。あれは失礼した。あの後霖之助に聞いたのだが、あれは万引きとは違ったようだな。俺もここに来て日が浅かった故とは言え申し訳ない」
「え? あ、うん……あたしも気を付けるんだぜ」
ケンシロウの方から魔理沙に謝罪の意を示し、それに釣られるかの様に魔理沙もまた丁寧に謝罪をし返していた。
なぜかその光景が滑稽に見えてしまった為に霊夢は隠れて笑いを隠していた。
(なんだ、魔理沙が言うような悪い人じゃないみたいね。外来人が来たからてっきり異変か何かかと思ったけど、何の能力もなさそうだし別に気にする事もなさそうね)
霊夢から見るとケンシロウは特に何の変哲もない人間に見えるのだろう。まぁ、それはまだ霊夢がケンシロウの真の姿を見ていないからなのだが。
「冷蔵庫は何処へ運べば良い?」
「そうね、とりあえず台所へ置いてくれればそれで良いわ。でも、一人で大丈夫なの? 結構重いんじゃないのそれ」
「問題ない。この程度の荷物なら片手で十分過ぎる程だ」
「へぇ、人間の癖にかなりの力持ちなのねぇ」
ふつうに関心するだけの霊夢だったりする。そんな霊夢と魔理沙を他所に、ケンシロウは冷蔵庫を背負いながら言われた通りの場所。つまり台所へと冷蔵庫を運び、其処で荷を降ろした。
「ご苦労様。わざわざ悪かったわね。折角だし、茶でも飲んでいく? ほんの少しだけど茶菓子もあるけど」
「何!? 水と食料を恵んで
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