第2話 炸裂、北斗神拳! 俺の拳に砕けぬ物はない!!
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が飛び回ってるあんたを走って追いつける訳ないじゃない。どうせ狸にでも化かされたんじゃないの?」
「ずぇったい違うぜ霊夢! あれは純然たる人間だったぜ! まぁ、背丈は私よりちびっぽかったけど……とにかく人間だったんだぜ! その人間みたいな奴がさぁ、あたしがまた何時もの様に香霖の所で物を借りてったら凄い恐ろしい形相で追っかけてきたんだぜ! しかも半日も!」
「自業自得じゃない。何時も何時も店にツケをため続けてるから霖之助さんが怒って魔理沙を驚かせる為に用意したんじゃないの?」
「まっさかぁ。香霖がそんな事する筈ないぜ」
げらげらと魔理沙は声をあげて笑った。そんな魔理沙の笑い顔を見た後に、霊夢は茶菓子の饅頭を手に取り、一口に平らげた後に再び茶を啜った。
「にしても暇ねぇ。またどこかで異変でも起こらないかしら」
「良く言うぜ。そんな事言っといて異変が起こる度に面倒臭いとか言う癖にさぁ。ま、此処にもし例のあいつが居たらそれこそ異変だろうけどさ。ま、来る筈ないんだけどな―――」
退屈そうにつぶやく霊夢に対し、魔理沙は何時の間にか上機嫌になっていた。前回自身が巻き込まれた恐るべき事態を説明出来たが為の安心感であろうか。
それとも、単に吐き出したかっただけだったのだろうか。その真相を知る術は魔理沙自身にしかなかったりする。
「んで、そんな事を言う為にわざわざ家に来た訳? しかも茶や茶菓子を食べつつ」
「そんな風に睨むなよぉ。だって珍しいじゃんかぁ。此処幻想郷に外来人が訪れるなんてさぁ」
「そんなに俺が来るのが珍しいのか?」
「あぁ、かなり珍しい………え?」
思わず相槌を打って見せたが、先ほどの声の主は明らかに霊夢の声じゃなかった。隣に居る霊夢はのんびりと茶を啜っているのでとても喋れる状態ではない。
では、一体誰が?
恐る恐る魔理沙は声のした方へと視線を動かす。すると、其処には明らかに幻想郷の人間とはかけ離れた作りをした人間が一人立っていた。
背丈は二頭身程度しかないのに眼力は凄まじく、紺色のジャケットにジーンズ。更には何故か両肩に謎の防具を身に着けた余りにも場違いな姿をした男? が一人立っていた。
無論、それは紛れもなく前回魔理沙を追いかけまわしたケンシロウその人であった。
「うわわわああああぁぁぁ! ででで、でたたたぁぁ!」
「む、魔理沙か。こんな所で会うとは奇遇だな」
「ななな、何でお前がここに来てるんだぜぇ!」
「霖之助に頼まれてな。博麗神社と言う所に届け物をして欲しいと言うので運んできたのだ。で、此処が博麗神社で間違いはないのか?」
ケンシロウは縁側辺りをきょろきょろと眺めながら訪ねてきた。もしかして、こいつは知らないまま来たと言うのだろうか。だとしたら余りにも魔理沙は自分自身
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