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ソードアート・オンラインーもしもあの時、サチが死ななかったらー
SAO
朝露の少女
第33話
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イ『ですが、そんな中私は、今までとは全く異なったメンタルパラメータを有するプレイヤーが目に止まりました。喜び,安らぎと言った脳波パターンでした。私はそのプレイヤーのモニタリングを続行しました。その最中、私の心にある欲求が生まれました。その2人の元に行きたいといったそういう欲求です。そこで私は、その2人のホームから1番近くのコンソールを持って実体化して、彷徨い続けました。』
サチ『それが…22層の森で……。』
キリト『そして、ユイが会いたかったのが…俺達っていう事?』
ユイ『その通りです。』
ユイの説明を聞いた2人は、ユイに聞いた。ユイの答えは正解。
どうやらキリトとサチに会う為に、森で彷徨っていたようだ。
サチ『ユイちゃん、あなたは…本当にプログラムなの?本当の感情を持っているの?』
ユイ『その筈です。ですが、解りません。私が何なのかも……。』
その後、暫し静寂が流れたが…、
キリト『ユイ、君は…システムに制御されるプログラムなんかじゃない。つまり君は、自分自身の望みを…言葉にする事が出来る筈だよ。言ってごらん、ユイ。君の答えを…君の望みを……。』
キリトがその静寂を破り、そしてユイに聞いた。
するとユイは、腕を2人に向けて伸ばした。
ユイ『私は…ずっと…ずっと一緒に、居たいです。パパ、ママ……??』
サチ『??』
この言葉を聞いたサチは、涙ながらにユイを抱き締めた。
サチ『私も…ずっとユイちゃんと一緒に居たい??ずっと…ずっと……。』
キリトもユイとサチを抱き締めた。
キリト『そうだとも、ユイ。君は、俺とサチの子供だ。一緒に帰ろう。あの家に…そして、現実世界でも一緒に居よう。俺がなんとかする。だから……。』
その場に和やかな空気が流れた。
だが、それも長くは続かなかった。
ユイ『もう、遅いんです。』
サチ『えっ?』
キリト『遅いって、何で……?』
ユイの突然の言葉に、2人は驚いた。
ユイ『私が記憶を取り戻したのは、あのコンソールに触れたからです。』
ユイはそう言って、部屋の中央にある立方体の黒い石を指差した。
ユイ『先程サチさんが、ユリエールさんに私を安全地帯に退避させた際に、偶然私はあのコンソールに接触して、全てを知りました。あれは、GMがシステムへの緊急アクセスの為に置かれたコンソールなんです。先程のボスモンスターは、ここにプレイヤーを近づけさせない為に、カーディナルが配置したのでしょう。そして私は、そのコンソールでアクセスして、<オブジェクトイレイサー>を使ってモンスターを排除しました。その直後に、本来の言語機能が復元出来ましたが、同時に、カーディナルによって、私が注目されてしまいました。間も無く私は、消去されてしまいます。』
サチ『そんな……??』
キリト『冗談じゃないぞ…どうにかならない
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