Another17 耄碌爺
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た時、ゲンナイ老人の立体映像は、跡形もなく消え去ってしまっていたのだった。
光子郎「…地図は無事届いたみたい、です」
空「これから…どうする?」
太一「とにかく山を降りようぜ!!何か食って元気出して、決めんのはそれからだ!!」
大輔「そうですね。」
アインス「今日は高石とパタモンの好きな物を作るからな?」
タケル「本当!!?」
アインス「頑張ったからな」
パタモン[わあい!!]
はしゃぐタケルとパタモンを見て、一同は笑みを浮かべた。
清らかな水が絶えず湧き出る泉の辺で、久しぶりにゆっくりと過ごせる夜。
一口食べるごとに、飲むごとに、言葉を交わすごとに、張り詰めていた心も身体も緩やかに解けていくのを感じる。
全員【ご馳走様!!】
アインス「お粗末様」
美味しい手料理に、全員が満足そうな表情だ。
大輔「ふう…やっと落ち着けるな」
テントモン[腹一杯になったら、なんか眠なってきよりましたな]
呑気な台詞が言えるのも、生きているからだ。
今の自分達ならそれがどんなに素晴らしいことか分かる。
太一「さて、飯も食ったしこれからのこと決めようぜ!!」
太一が元気よく立ち上がる。
英気を養ったその瞳は、迷いなく勇ましい。
空「ゲンナイさんは、サーバ大陸に来いって言ってたわよね…」
隣に座っている空が、太一を見上げる。
光子郎がゲンナイから送られてきた地図データを開いて皆に見せた。
光子郎「この地図が正しければ、ここからかなり離れてるはずです」
ファイル島であろう小さな島は、大陸からかなり離れており、とても1日2日では辿り着けそうにない。
ミミ「私25メートルも泳げないんだもん。そんなの無理!!」
アインス「例え遠泳の世界チャンピオンでもこの距離を泳いでいくなんて確実に無理だろう。深海魚とご挨拶する羽目になり、魚の餌となるだろう。」
大輔「…筏で行くしかないですよ。何日かかっても。イッカクモンに引っ張って貰えれば楽なんでしょうけど」
ゴマモン[そんな距離泳げないって…]
大輔「だろうな」
期待していなかった大輔はアッサリと諦める。
それはそれで複雑なゴマモン。
丈「まさか行く気かい?」
全員【?】
丈「この島からデビモンはいなくなった。黒い歯車も消えた。ほぼ一周したからどんな場所もだいたい分かるし、水も食べ物も困らない」
空「どういう…意味?」
思わず問いかけた空に、丈の演説はさらに力強くなる。
丈「あのゲンナイって奴のこと、簡
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