第二十五話 田中中佐!本当にやったぞ路線変更!!その十五
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「悪役じゃない」
「そうだよ、ディオ=ブランドーな」
「悪のカリスマだよ」
「作者がディオ好きだから出したんだよ」
「あまりにも凄い悪だからな」
まさに悪役の鑑である、悪役は魅力がなくてはならない。さもなければヒーローひいては作品が映えないのだ。
何故ジョジョが名作になったのか、それはやはりこのディオ=ブランドーという偉大な悪役がいたことが大きいと言えよう。
「ジョジョの悪役はどれも凄いけれどな」
「ディオはその中でもトップだろ」
「主役も確かに素晴らしいさ」
「しかし悪役がいいから余計なんだよ」
その魅力的な主役もさらにというのだ。
「だから俺達はディオの真似をしたんだよ」
「ここでな」
「そうなのね、遂に自分達が悪役だって認めたのかと思ったわ」
「だから俺達は主役だよ」
「悪役じゃねえんだよ」
二人はまた言い返した。
「そこんとこわかれ」
「俺達は正義のヒーローなんだよ」
「何処がよ、とにかくはじめるわよ」
瞬は強引に話を進める主義だった、それでこう言ったのである。
「いいわね」
「ああ、じゃあな」
「はじめるか」
「そう、じゃあまずはジャンケンしてね」
そのうえでというのだ。
「順番決めましょう」
「よし、じゃあな」
ジャスティスレッドこと尚智が前に出て応えた。
「やるか」
「それじゃあいくわよ」
「ああ、ジャンケン」
「ポン!」
ここで瞬はグーを出した、だが。
尚智は所謂無敵拳を出した、その無敵拳を見てだった。
瞬時にだ、観客達が二人に一斉に石やゴミを投げ付けて言った、この場合の二人とは例の兄弟のことである。
「ここでも卑怯か!」
「ジャンケン位ちゃんとしろ!」
「何やっとんじゃおのれ等!」
「ええ加減にせんかい!」
「だから勝てばいいんだよ!」
「ジャンケンでもな!」
ここでまた言い返すのが二人だった、だがこの無敵拳は反則扱いとなり。
日帝衆が先になった、瞬はコインを摘んで。
グラスの中にそっと入れた、そして言った。
「次はね」
「私だ」
田中も出て来た、ギャンブラーであるが麻雀をやるよりはダンディにルーレットを楽しんでいる様な顔立ちである。
「私の番だ」
「おいおい、五枚一気にかよ」
「一気に入れるつもりかよ」
「そのまんまジョジョじゃねえか」
「やってくれるな」
「やらせてもらう」
そのオシリス神のスタンド使いそのままにだ、田中は五枚のコインを持ち。
それをグラスに入れてみせた、水面が微かに揺れたが。
コインは入った、田中はそれを見届けてから二人に言った。
「次は君達だ」
「俺達がそれぞれ入れてか」
「後はこの二人の番か」
「いきなり六枚入ったしな」
「この状況は」
二人でグラスを
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