第二十五話 田中中佐!本当にやったぞ路線変更!!その十四
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「あんた達に勝ちはないぜ」
「残念だったな」
「まあ俺達に負けたこと光栄に思いな」
「天才に負けたことはな!」
「ママ、あのお兄ちゃん達また馬鹿なこと言ってるよ」
「しっ、見ちゃいけません」
大阪市東成区在住の池山さんの奥さんとお子さんの大地君(実在人物ではありません、モブの人達です)が二人を指差していつものやり取りをした。見ればかなり奇麗な若奥さんだ。
「最低の連中だから」
「人間としてだよね」
「そうよ、あの人達はうんこより汚い人達なのよ」
こう自分の子供に諭すのだった。
「馬鹿じゃなくて最低なの」
「馬鹿より酷いの?」
「そう、馬鹿よりも酷い人はね」
「最低って言われるのね」
「それがあの人達よ」
ジャスティスカイザーの二人だというのだ。
「ああして自分のことしか考えなくて卑怯なことしかしない人になったら駄目よ」
「うん、わかったよママ」
大地君はお母さんの言葉に素直に頷いた。
「僕あんな最低な人達にはならないよ」
「日帝衆の人達みたいに立派な人になりなさい」
「うっせえそこのババアとガキ!」
「何処の誰が最低だ!」
二人は池山さん親子にも中指を突き立て頭に血管を浮き上がらせて抗議した。
「俺達は主役だぞ!」
「正義の味方だぞ!」
「その俺達に何だ!」
「何て言い草だ!」
「そこのババア!手前どっかのおっさんと不倫してるコラ画像作ってネットにばらまくぞ!」
「ガキ!手前には奈良県のマスコットのぬいぐるみ送ってやる!」
相変わらず嫌がらせには閃きが凄い。
「何が最低だ何が!」
「主役に言う言葉かそれが!」
「そんなことばかり言うから最低なのよ」
池山の奥さんは怒る二人に正論で返した。
「たまには世の為人の為働きなさい」
「へっ、俺達は正義の味方だぞ」
「正義の味方はその行動自体がそうなんだよ」
世の為人の為になっているというのだ。
「わかったらそこで黙って見てろ」
「俺達の戦いをな」
「とにかくはじめるわよ」
観客に悪態をつく二人にだ、瞬が言った。
「いいわね」
「ああ、そうだな」
「早くはじめないとな」
「話が進まないからな」
「はじめるか」
「そうよ、あんた達いつもそうして喧嘩したり文句言って話を進めないでしょ」
この作品の常になっている。
「だからここで言ったのよ」
「そうかよ、じゃあはじめるか」
「大阪城でも見ながらな」
見れば大阪城の天守閣から垂れ幕が下りていた、そこには悠木瞬ちゃん頑張れジャスティスカイザー死ねと書かれていた。
二人はその垂れ幕を無視してだ、あらためて瞬に言った。
「じゃあグラス用意したよな」
「コインもな」
「あとテーブルもな」
「ちゃんとあるわよ」
「こっちにね」
瞬が右手で
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