秋山 駿
第一章 崩壊する生活
第五話 正義の味方
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ぬ気でぶっ潰せ!!」
飛んできた怒号に、悶えていた組員達は隠し持っていた武器を構え始めた。
金属バットにスタンガン、どこから持ってきたのか模造刀まで握られている。
「そりゃ、ちょっとやりすぎじゃ……」
武装した男に思わずたじろぐが、不意に後ろに気配を感じ、驚き振り返る。
後ろに立っていた男の姿に、咥えていた煙草が口からこぼれ落ちる。
「携帯繋がんないと思ったらここにいたんっすね、秋山さん」
スーツを身に纏っているがかなり着崩した格好をしており、青色のネクタイがかなり緩められ、もうつけなくてもいい程垂れ下がっている。
身なりは変われど、根本的な部分は変わってはいなかった。
「谷村、さん」
谷村正義。
かつて警察の中で『神室町のダニ』と呼ばれ嫌われてきたが、過去に秋山と解決した事件がキッカケで捜査一課に配属され新たな道を歩み始めた。
喜瀬は谷村の姿を見るなり、眉間にしわを寄せて睨む。
「警察か?」
「ただの通りすがりの男ですよ」
だるそうにする谷村は、返答すら適当だった。
胆が据わっているのか、はたまた面倒くさいのか。
共にいた時間があったとはいえ、何を考えているか未だよく分からずにいる。
「谷村さん、本当に正義の味方っすね」
「俺の名前にかけたんですか?面白くないですよ」
失笑しか生まれなかったこの場の居心地の悪さが肌身に染みる中、更に近付いてきた谷村が耳元で呟く。
「喜瀬はこのヒルズに、澤村遥を幽閉しているみたいです」
耳を疑った。
思わず声を上げて驚きそうになったのを、グッと堪える。
喜瀬に問いただそうとするが、答えが来る保証も無く口篭っていると。
「澤村遥を攫った理由は?ここに、監禁してるんでしょ?」
考えていた秋山を他所に、谷村がストレートに問いかけた。
まともな答えが返ってくるはずがないと踏んでいたが、どうやら相手はそんなつもりは無かったようだ。
「必要なのは、あの子供じゃない。あの子は、俺の野望の鍵を握っているだけだ」
「鍵……野望?」
「俺が狙ってるのは、東城会7代目の座だ。その野望の為に、必要な男がいる」
必要な男。
谷村が隣で考える中、秋山には大まかな察しはついていた。
堂島大吾、現6代目の座にいるあの男が邪魔だと言っているのだろう。
「お前ら見たんだろ、あのニュース」
「桐生一馬死亡、のニュースですよね」
「あぁ。あれがもし『偽物の報道』だと言ったら、お前らは信じるか?」
その言葉を聞いて、頭の中で渦巻いていた考えが全て繋がった。
澤村遥の誘拐、7代目の座の鍵、偽物の報道。
「桐
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