1〜2期/啓編
K12 啓と未来
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れ、響ちゃん絡みだ。間違いない。フォロー入れといたほうがいいのか? フォロー……浮かばねえ。おれの左脳の役立たず。
お好み焼きを平らげて、おれはカウンターに突っ伏してる。
撃沈である。
何でさ。おれバスケ部現役で男子で、未来ちゃんは元陸上部だけど今はやってない女の子なのに。何で未来ちゃんはその量食べてケロッとしてんの。女子の胃袋って神秘。そもそもうら若きJKが放課後に粉モノってチョイスがどーよ。太るぞ。
「あー、おいしかった。おばちゃん、お会計。――あ、啓くんはいいよ。わたしが奢ったげる。無理に付き合わせたお詫び」
「はは……サンキュー」
もう夕方も終わって夜になる。時間も時間なんで、未来ちゃんに「送ってく」って言ったら、「ありがとう」って言ってくれた。
おれはチャリついて、未来ちゃんと並んで、リディアンの学生寮へ続く道を歩いた。
坂の途中にある緑林公園のとこに差しかかったとこで、未来ちゃんはおれから離れた。
「ここまででいいよ。送ってくれてありがとう」
「別に寮まで行ってもいいのに」
「一人で歩きたい気分なのっ」
言った未来ちゃんは明るい笑顔。なんか悩んでたっぽいけど、もういいみたいだ。よかった。
ピーピーピー
うわ、びびった! 二課からの通信かよ。まあ見た目ガラケーだし、ここで出ても大丈夫か。
「はいはい、啓です」
《ネフシュタンの鎧の少女が、今ちょうど君のいる場所へ接近している。至急、対応を頼む》
――す、と意識がクリアになった。
了解、とだけ返して通信機を切った。
服の下にはシンフォギアのペンダント。持ってきといてよかった。
「じゃあ未来ちゃん、気をつけて帰ってね」
「うん。じゃあ、また――あ」
ん? 坂の上?
「未来!? 啓!」
「響っ」
「響ちゃん……」
駆け下りてきてた響ちゃんが、呆然としたって顔でこっちを見てた。
最悪のタイミングだ。この世に神も仏もいねえと確信するくらい最悪だ。
ヤバイヤバイヤバイ。もう目視できる範囲に白い子が来てるじゃねえか!
「お前らはぁッ!!」
白い子が宝石の鞭で地面を抉った。近くにいたおれと未来ちゃんは当然吹っ飛ぶ。
未来ちゃんと一緒に道に叩きつけられた。
「っ、未来、ちゃん、大丈夫!?」
痛ぇけどすぐ起き上がって未来ちゃんに駆け寄った。
あいつ、一般人もお構いなしかよ! ならこっちも遠慮しねえ……
とか、思ってる間に、近くにあった車も一緒に吹っ飛んでたみたいで、落下地点はちょうどおれたちの上。
――ここで歌わず、いつ歌う。
「
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