再会と再戦
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えると、カミューニさんは大きくため息をつく。
「“たまに”じゃダメなんだよ!!もっと目を使え!!」
「なんで?」
「魔水晶に体を慣らすためだよ!!」
カミューニさんは声を荒げる。そんなに怒んなくても・・・
「いいか!!お前はその魔水晶を身に付けてすでに2、3週間は経っている。本当なら体に魔水晶が馴染んで以前よりもパワーが増してるはずなんだよ!!」
言われてみると、確かに以前までと今の俺はあまりパワーに変化がない。第三世代になったはずなのに、辛うじて水天竜の時になった時は“意識的”に魔水晶を使っているから、パワーを引き出してはいるけど・・・
「たまにしか目を使ってないと、いざ遠くを見ようとしたりしても長時間見えないだろ?」
「言われてみれば・・・」
レギオン隊のココさんを追跡したとき、途中から見える距離が短くなって見失ったけど、あれは魔水晶を使いこなせてなかったからなのか。
「お前の目があれば、時計の部品なんて簡単に見つけ出せる。だが、お前が目をどれだけ使いこなせるかと思って手合わせしてみたが、やっておいてよかったぜ」
カミューニさんの言う通り、俺も教えてもらえてよかった。もっと魔水晶を意識して使えばよかったのか。
「もういいや。後はおめぇで何とかしろ。飽きちまったから」
カミューニさんはそういって立ち去ろうとする。
「あの!!」
「あ?」
俺はそんなカミューニさんを呼び止める。
「俺がこの目を完全に使いこなせるようになったら、もう一度手合わせしてください!!」
俺がお願いすると、カミューニさんはフッと笑い、静かにうなずいた。そして、振り返ることなく図書館を後にした。
「何がしたかったの?あいつ」
「シリルにこのことを伝えにきただけなんじゃないかしら?」
カナさんとシャルルはカミューニさんのいなくなったあと、そんなことを話している。
「それじゃあ・・・行きましょう!!」
俺はさっそく、目を使って部品を探すことにする。俺たちは全員でさっきの古い魔法の本があるフロアへと走った。
「ここかな?」
俺は目を使ってさっきの魔法書がたくさんある本棚を見て、それを押してみる。するとその本棚は後方へと倒れ、その中には秘密の抜け道のようなものがあった。
「隠し扉か」
「この先に時計の部品が?」
「行ってみましょう」
俺たちは抜け道の中へと入っていく。その中は、階段になっており、しばらくすると巨大な扉が見えてきた。
「あの中か!!」
エルザさん
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