再会と再戦
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うだ。
「使えねぇー!!」
「それはひでぇだろ!!」
カナさんにカミューニさんは怒鳴る。でも手伝いに来るなら何か情報を持ってきてくださいよ・・・
「やっぱり地道に探すしかないのね・・・」
「それで見つからないから困ってるんだよ〜!!」
シャルルはがっかりとうなだれ、セシリーは空を仰ぐ。でも人が一人増えただけでも相当ありがたいですよね。
「まぁ、もしかしたら簡単に見つけ出せる方法がなくはねぇんだがな」
「「「「え!!」」」」
カミューニさんがボソッと言った一言に俺たちは反応する。簡単に見つける方法があるの!?
「なんだよ!!そんな方法があるなら最初っからいいなよぉ」
「で?どんな方法なの?」
カナさんとシャルルは期待の眼差しをカミューニさんに向ける。カミューニさんは二人の顔が近すぎて少しひいてるけど・・・
「まぁ待て。その前に、確かめてぇことがある」
カミューニさんはその場に立ち上がると俺の方へと歩いてくる。
「シリル、俺と一戦交えてくれねぇか?」
「え?」
突然の提案に驚く俺。今はそんなことしてる場合じゃ・・・
「俺の考えている見つける方法は、お前が鍵になる。だが、お前はそれを自分の意思でできるのかいまいちわからねぇ。だから今のお前の力を確認しておきてぇ。ダメか?」
俺が鍵になる?一体どんな方法なんだ?でも、それが必要なことなら、ここは受けないといけないだろうな!!
「わかりました。やりましょう!!」
「よし!!じゃあ・・・始めようぜ!!」
俺とカミューニさんは互いに構える。以前この人と戦った時は水天竜モードで勝てたけど、それでも力の差は歴然だった。以前みたいに負けられない戦いってわけではないが、やっぱり自分の力を最大限に活かして勝ちたいって思うのが、男の本能でしょ!!
「先手必勝!!」
俺はジャンプしてカミューニさんに接近する。
「水竜の翼撃!!」
「遅いって!!」
カミューニさんは俺の攻撃をジャンプして避ける。俺はそちらを見上げるが、そこにカミューニさんの姿はない。
「あれ?」
「シリル後ろ!!」
カナさんの声が聞こえて俺は振り返る。そこには拳を握りしめたカミューニさんがすごい至近距離にいた。
「よっ!」
「うおっ!!」
俺はカミューニさんの拳を腹に受ける。カミューニさんはそのまま続けざまに上段蹴りを放つが俺はそれを顔を下げて避け―――
「がっ!!」
「シリル〜!!」
カミューニさんの蹴りは途中で軌道が変化し、後方に頭を下げて避けようとした俺にヒットする。
「くそっ・・・うおっ!!」
俺はふらつきながらもカミューニさんを見据えようとした。しかし、この魔導図書館は所々に廊
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