ドラゴンズ?エデン えっ?ハーレムの間違いじゃないの?
説明会だよ!全員集合!
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とはまあ、実体化した都市伝説だ。能力は都市伝説のままだ。例えば《トンネルのターボばあさん》ってあるだろ?深夜にバイクでトンネルを通っていると同じスピードで隣を走ってくるばあさん。あのロアならまあ早く走れる、みたいな?」
「質問なのですが、その能力の強さってやっぱり都市伝説ごとにかわってきますの?」
「いい質問だリーザっち。確かにそれも関係する、がそれと同時に噂も関係してくるんだ」
「? 噂って、例えば『ここらへんで出た口裂け女は『私、綺麗?』とも聞かず、すれ違いざまに切りつけてくる』みたいな?」
「そうだフィリルっち。まあその場合は『口裂け女』と『切り裂きジャック』の二つを持つロアになるな」
「てことは噂によってロアも変わるということか」
「そうですねセンセー。『人食い村』というロアの噂が『人は食わず、むしろ金がもらえる』って噂になればその村は『人食い村』じゃなくて『金あげ村』になります。そして噂は人間にも影響するんです」
「なんでだ?人間はロアじゃないだろ?」
「まあ、そうなんだけどな、悠。まあここで出てくるのが《ハーフロア》、つまり人間からロアになったやつだ」
『人間もロアになれるってこと?』
「そうだレンちゃん。さっきフィリルっちが出してくれた『口裂け女』を例えにするなら、何時もマスクをつけた女性がいる。子供たちがそれをみて『口裂け女だ!』って言ってそれが広まるとその女性は『口裂け女』のロアになっちまうってわけだ。
話を戻すがその空を飛んだり拘束した力はロアの力ってわけだ。簡単に言えば人に噂される事により、その噂が世界に『認識される』と、『実体化』してしまう。そんなとこだ」
「て事はカンナヅキはロアってこと?」
「いや、オレはハーフロアだよイリスっち。実際に見せた方がいいか」
オレは立ち上がり、黒いスマホ________Dフォンを取り出す。
「スマホですか?」
「まあ深月ちゃん、見てなって」
思いっきり握り締めると、握っている右手の甲が熱くなる。その甲を一気に真横に振り抜いた。
そこに、赤い一筋の軌跡が生まれる。
そしてオレは出来る限り、厳やかな雰囲気になるように____真剣に口にした。
「さあ、『百物語』を始めよう___!」
直後、Dフォンが勝手に動作し、オレ自身を写真に写す。
不思議な和音のメロディーが動作音として鳴り響き____。
辺りが一層暗さを増し、白と黒のモノトーンカラーに包まれた。
オレの周囲に、蝋燭の炎に似た無数の赤い光が回転を始める。その光の中で、オレはオレが思い描く『物語の主人公』の姿をとっていった。
ふわりと黒いロングコートがかかり、制服は赤いYシャツとなる。ズボンはそのままで、右手に持っていたDフォンが変化し
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