ドラゴンズ?エデン えっ?ハーレムの間違いじゃないの?
架空武装っていらなくね?
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響き____。
「「「「「なっ!」」」」」」
皆の驚いた声が聞こえた。
辺りが一層暗さを増し、白と黒のモノトーンカラーに包まれた。
オレの周囲に、蝋燭の炎に似た無数の赤い光が回転を始める。その光の中で、オレはオレが思い描く『物語の主人公』の姿をとっていった。
百の物を語るなら。
それは影役者みたいな、語り部みたいな格好がいいんじゃないかと。
ふわりと黒いロングコートがかかり、制服は赤いYシャツとなる。ズボンはそのままで、右手に持っていたDフォンが変化し、モノクルとなる。
それを右目に装着し、目の前のダイヤの塊をみる。
頭の中に出来た、『書庫』の中から一つの本を手に取る。
「さあ、共に行こうぜ、『妖精の神隠し』。『妖精の羽』」
風の流れ、空気の流れが手に取るように感じやすくなる。その風に乗るようにしてオレは『飛行』した。
「じゃあ行きます」
皆が唖然とする中防壁を展開する。50メートル先のマーカーの上に一つの上位元素を生成する。今から作る防壁は花。七つの花びらを持ち、その一つ一つが要塞級の防御力を持つ盾。
その名は_____
「_____『熾天覆う七つの円環』」
一つの花が咲きほこる。
「じゃあ次は攻撃だな。まず相手を拘束しないと。『茨姫の檻』」
無数の茨がダイヤを縛り上げる。
「____今からお前たちが目にするのは星々の輝き。」
手元に剣の架空武装を造りだす。
「____彼の王の宝具」
その剣を上段に構える。
「_____見よ。そして焼き付けろ。この剣は星そのもの。騎士王の形見。その名は____」
剣に光がまとわりつく。オレはそれを思いっきり振り抜いた。
「_____『約束された勝利の剣』」
光の奔流がダイヤを呑み込む。それはリーザの光の比じゃないほどの量。風が荒れ狂い、地面が砕ける。
「_____神無月 叶多、合格だ」
ぼそっと、先生は告げた。
続く
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