Life11 本命
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上げます。しっかり掴まってて下さい!」
自分たちに殺到してくるゴーレムから逃げようとする祐斗達。
この事態に攻守は逆転して、逃げる羽目になった。
本当であれば、敵の――――キャスターの身柄を拘束しなければならないのに、状況の逆転に祐斗も炎駒も悔しげに対応するしかなかった。
−Interlude−
旧首都ルシファードの南門では、サーゼクスがある考えをしていた。
(このゴーレム達の動きから、何が何でも門を潜ろうとする意思が伝わってこない。そもそも、ルシファードに侵入する上で門である必要はない。塀を乗り越えるなり壊すなりすればいいのだから。と言う事は、まさかこの動き・・・・・・・・・足止めっ、或いは陽動か!?)
そう思い付くと、この旧首都ルシファード以外に煙が上がっている場所に眼を向けるが直に忌々しそうに切り替えた。
(これが陽動なら何処かに本命があるのだろうけど、私は魔王としての立場と責任上、ここを離れるわけにはいかない。つまり敵は私をこの旧首都ルシファードに釘付けにすると言う最低限の事は果たせていると言う事に成るな。如何か皆、無事でいてくれ・・・!)
力を持ちながら立場と責任がサーゼクス・ルシファーと言う悪魔を縛っていた。
この事に嘆きながら大切な者達の無事を祈らずにはいられなかった。
そんな時、空を見上げていたサーゼクスの視界には、如何考えても鳥には思えないだろう“何か”が空を駆けているのが見えた。
(炎駒では・・・無い。アレは一体・・・?)
サーゼクスは、その未確認飛行物体を視線で追うしかなかった。
−Interlude−
サーゼクスが視界に居れたのは戦車だった。
その戦車を引くのは2頭の神馬と遥か昔にある都市で略奪された名馬だった。
そして、その戦車の乗り手は翠色の髪を風になびかせていた。
全体的に軽装備な甲冑を着込んだ、眉目秀麗の美青年だ。
そしてその青年は、旧首都ルシファードから一番近い軍事基地を視界に入れると、口元をニヤッとさせた。
「さぁ〜て、まずは此処からだ!行くぜ、疾風怒濤の不死戦車!!」
乗り手が気合を入れると、3頭の馬もさらに速度を加速させる様に移動速度を速めた。
そして今現在、完全に膠着状態で敵アーチャーが仕掛けた罠の山であろう基地施設の周りに思いっ切り突っ込んだ。
そしてそのまま速度を落とさずにその周辺一帯を駈け回る。
その間には勿論罠が作動しているのだが、戦車の速度が高すぎて罠が作動する頃には既にかなりの距離がある場所まで移動している
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