ベゼドラ
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の目に、両極端な憎悪と悲哀を浮かべながら。
神父の祈りの力を、ロザリアの力を封印する物に変換した。
今後は、アリアへの信仰心が集まれば集まるほどロザリアに掛けた封印が強固になっていく。
女神が不完全な状態だからこそ。
神父として洗礼を受けた器があればこそ、できたことだった。
クロスツェルの血液にベゼドラの力を混ぜた香と媚薬は。
ロザリアを地下室に繋いでからも、二、三日の間活用した。
その後は、信徒の信仰心が勝手に協力してくれている。
だが、ベゼドラは不満だった。
ベゼドラの本体に掛けられた封印は解かれていないのだ。
女神を殺してしまえば解放されるのは確かだが、それはできない。
自力で破るしかないが、その為に必要な力は圧倒的に足りていない。
今は不完全でも、女神の力が強大なのは事実だった。
そこでベゼドラは、食事という手段を選ぶ。
人間が持つ生命力……特に、他者と交わった経験が無い者のそれは。
悪魔にとって、極上の栄養となる。
復活の宴は、そうして狂乱を深めていった。
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