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逆さの砂時計
ベゼドラ
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アに。
 神父は小さく舌打ちした。

「いッ……」

 小瓶を投げ捨て、右手の人差し指が狭い入口を浅く抉る。
 塗り付けた液体で多少湿ってはいるが。
 難なくすべてを受け入れられるほどには濡れていない。
 なにより、血色が良くて黒ずみもないそこには、異物を拒む物があった。

「お前が男を知らなかったとは、意外だ」
「なっ…… あッ!?」

 左手が隙間を開き。
 人差し指を入れたままのその場所に、舌先が唾液を垂らして塗り込める。
 下半身を襲う未知の感覚に、ロザリアの全身から汗が噴き出した。

「やめろ! お前、何して…… っ!」

 熱い吐息が、唾液が、指を伝って内側へ流れ落ちる。
 淫らな音を立てつつ異物を拒んで縮む壁を、濡れた指先でゆっくり丹念に解しながら、探るように奥へ奥へとうねり進む。
 届く範囲を、余すところなく何度も何度もこすり上げ。
 やがて、ある一点を突いた瞬間、ロザリアの脚が大きく跳ねた。

「ここか」
「や、や めろ! やめろクロスツェル! いやだ! やっ……ああッ」

 刺激に応えた体が、そこに透明な蜜を大量に溢れさせる。
 より滑らかに動き出した二つの侵入者が内側で暴れ回り、音で耳を犯す。
 動かないウェーリを涙目に映したまま。
 ロザリアは初めての快感に仰け反った。

「ッ ウェー……リ……」

 荒い呼吸で震え、それでも男の名前を呼ぶロザリア。
 神父は体を起こして長衣を脱ぎ捨て、彼女の細い腰を引き寄せる。
 濡れて乱れた場所に、硬く反り上がったものを、時間をかけてねじ込み。
 呼吸を塞ぐ圧迫感を伴って強引に裂かれた膜が、断末魔の叫びを上げた。
 声にならない悲鳴が礼拝堂内の空気を揺らす。

「ははっ! 力が無ければ所詮、ただの小娘だな」
「い……っ あ、……っ ぅ、ああああっ!!」

 激痛を静める隙も与えず、穿ったそれを更に奥へとゆっくり押し進め。
 根元まで呑み尽くしたのを確認して、乱暴に引き抜いた。
 赤色混じりの蜜が掻き出され、絨毯にぱたぱたと落ちて染みを作る。
 一呼吸置き、今度は勢い任せで一気に貫く。

「ひ、ぃッ! あぐっ うっあ……あ……っ」

 先端際まで引き抜いて、貫いて。
 もう一度引き抜いて、深く抉って。
 濡れた壁を削るように引っ掻いては、なだめるように押し広げ。
 少しずつ間隔を狭めながらくり返せば、浸透しつつある液体の効果か。
 ロザリアの悲鳴が、少しずつ色を帯び始める。

「あ あ……っ! い、やあっ あ やめっ、や」

 ロザリアの顎を左手で掴んで、上半身を抱え起こし。
 右手の指先で、繁みに隠れて硬くなっていた小さな突起を捏ねると。
 汗でしっとりした胸先が反り、神父の動き
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