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逆さの砂時計
ベゼドラ
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「ロザリア」

 ウェーリに伸ばしたロザリアの手を、神父の右手が掴む。
 白い指先を神父の顔に引き寄せて口付けると。
 ロザリアの脇を通して腹に当てた神父の左手が、白いワンピースにシワを刻みながら這い上がり、控えめな膨らみの右片方を乱暴に掴み上げた。

「痛……ッ!! な、に……っ、何してんだよ、クロスツェル!?」

 痛みで正気を取り戻したロザリアが、腕を振り回して抵抗するも。
 神父の体はぴたりと貼り付いて剥がれない。

「離せ、バカ! ウェーリが……っ」
「黙れ!!」
「!?」

 胸を掴んでいた左手が、下着ごとワンピースを引き裂き。
 白い柔肌を冷えた空間に曝した。
 神父が右手を離して、ロザリアの背中をドンと押し。
 伏した彼女に伸し掛かる。

 手を伸ばせば届く距離に、ウェーリの足があった。
 彼はピクリとも動かない。

「どこまでも忌々しい。が、それも今日で終わりだ。全部喰らってやる」
「っ!? やっ、」

 絨毯との隙間に差し込まれた手が、ロザリアの胸や腹部を撫で回す。
 倒れた時、わずかに開いた足の間に神父が膝を割り込ませたせいで。
 暴れれば暴れるほど、彼女はみっともない格好になっていく。

「離 せ! ウェーリが……ウェーリを治させろ、クロスツェル! お前は神父なんだろ!? 人を助けるのが役目なんだろ!? 困ってるヤツが目の前に居るんだから、助けさせろよバカ野郎ッ!!」

 ロザリアは泣いていた。
 力が使えないと気付いたのだろう。
 相当焦っている。

 だが、神父は止まらない。

 肩に沿って流れる白金色の髪を顎で払い落とし。
 露わになった首筋に、血が滲むほどきつく犬歯を食い込ませた。
 皮膚を破られた瞬間、かすれた悲鳴が上がり。
 抵抗がぱたりと止まる。

「……っ!?」
「どうだ? 身動きが取れない屈辱感は。これが、お前が俺にしたことだ。その体で思い知るが良い」

 上半身を起こした神父は、破いたワンピースを乱暴に剥ぎ取り。
 最後までロザリアを護っていたショーツをも引き裂いた。

「や……っ! なに!?」

 袋状になっている長衣の袖から、涙滴型の透明な小瓶を取り出し。
 中に入っていた粘度が高い液体をロザリアの臀部に直接垂らすと。
 小瓶の底で、円を描くようにそれを塗り拡げる。
 冷たい液体に塗れた小瓶の底は、そのまま普段隠れている割れ目を辿り、奥へと繋がる入口付近をぐっ、と圧迫した。

「やめろ! そんなことしてる場合じゃな……ッ! クロスツェル!」

 本人の意思では指一本も動かせない体が。
 神父に押し付けられる小瓶に反応して竦み、ビクビクと跳ねる。
 そうしている間もウェーリの心配を続けるロザリ
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