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魔法科高校〜黒衣の人間主神〜
九校戦編〈下〉
九校戦九日目(2)×デスサイズで刈られそうになった工作員と一科生・二科生の違いについて
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『魔法に限ってではありませんもんね。未来や将来に対して期待と同じ大きな不安を抱えている若者は、自分を支える経験や実績が不足している分だと自負や自信に依存している部分もあります。本来のお兄様は、魔法科高校の優等生ではありますがそれを隠すようにしてきましたものですから、魔法の成績が自負を生み出して自信が持てる事は分かります』

『一真様が二科生にしたのは、実際ウィードと見下している者への天誅をする為であり、本物の魔法師以上のスペックを持っています』

『一真様を見ている内に思ったのではないでしょうか?自負や自信が根拠の無いものに思えてきた事、試験成績について中条先輩が一年生だった当時の方が間違いなく上のはずだと。それを今の一真様と見比べているのではないでしょうか』

『成績はともかく実戦魔法師としても、魔工技師としても魔法研究者としても勝つ要素が全く無いのだろう。中条先輩が持つレアスキルに関しては、七草会長や渡辺先輩にも負けないと密かに思っている特殊魔法であっても、俺の前では意味が無いんだろうな』

念話会議をしている間でも、あずさはそれほど劣等感に悩まされずに済んでいる方なんだと。彼が相手なら敵わないのは当たり前で、彼を相手に劣等感を覚える方がおこがましい、と自分をそう納得させていたのだった。

それに皆は俺の実力については知っているし、実際九校戦新人戦にて名無しであると同時にモノリス・コードでの戦い振りを見たからか。俺と同じ一年生でも、特に二科生に劣る一科生の者達の成績とは何なのか?特に一年男子はそれを知っていても、嫉妬心や妬みを持つ者も多いが逆に女子は例え二科生という枠を外して堂々と俺と話し合っている。

「あーちゃん、あんまり思い詰めない方がいいわよ?」

背後から不意に声を掛けられて、跳び上がる程にして振り返ると真由美が苦笑いを浮かべていた。まあ真由美なら、俺の事を知っているし入学前から知っていたからであるかもしれん。

「一真君はね、と・く・べ・つ」

後輩だろうと特別視している者は多いが、その語句に反して暖かい風が吹いた。

「納得出来ない子は恐らく男子だけだと思うけど、高校生にもなったら納得出来なくても受け容れる、って事も覚えなきゃ、ね。二科生が魔法技能で一科生に劣っているのも事実なら、一真君が私達以上のレベルを持っているというか超えているというのも事実なのよ」

「えっ、でも・・・・」

俺らも聞いていたが、普通なら意外なセリフだったので絶句したに違いない。俺のレベルはあずさより数段高いとされていたらしいが、真由美のレベルでも卓越した水準でもあり、俺が劣っているというのはあずさは思えない事だった。

「これはお母さんから聞いた事なんだけどね、全てが負けているのよ。私と一真君とのレベルでは天と
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