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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第27話:思い出のバカンス……トラブルバスター要りますか?
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姫と許嫁関係にある未来有望な若手家臣だ!』

面白い!
よりによってマリーを侍女に仕立てるとは(笑)
更にはリュリュを使い、自分のVIPさを演出。

『ふん……言うだけなら誰でも言える。お前が国家の重鎮で、我々に協力できる証拠なんて何も無いだろ』
『何も無い人間が偉そうに名乗り出ると思ってるのか馬鹿!? 証拠があり協力できるから名乗りを上げてるんだ馬鹿!』

『貴様……馬鹿馬鹿言いやがって! ではその証拠とやらを見せてみろ!』
『よく見ろ馬鹿。これが証拠だ』
そう言うと何やらごそごそと音が聞こえ、バンバンとMH(マジックフォン)を叩く音が聞こえる。

どうやら俺の出番が回ってきたようだ。
慌てて俺は周囲の人間をMH(マジックフォン)のカメラの外へ追いやる。
そして間抜け面で食事をしながらウルフからの通信を待つ。

するとMH(マジックフォン)の向こうで何やら準備する音が聞こえ、そしてウルフの声も聞こえてくる。
『良いか……今から国王陛下に直接コンタクトを取る。だが慌てるなよ……相手は王族だ。一般人とは違った次元で生きている。俺に任せておけば絶対に金を支払わせるから、邪魔だけはするなよ!』
言うねぇアイツ(笑)

『良いだろう……本当に国王とそれで会話が出来るのなら、貴様に任せてやっても良い。だが、もし我々を騙してるのなら、まず最初に貴様の妹を殺してやるぞ!』
『それ止めろ! いいか絶対に陛下に向かって“人質に危害を加えるぞ!”的な脅しをするな! 相手は王族で国家だ……国民より国家の面子を気にする輩だ。不用意に口走るなよ!』

なる程……(ウルフ)のやりたい事が解ってきた。
先ずは人質の安全を確保するって事だな。
良いねぇ……犯人の言う事をきいてるフリしながら、こちらの思い通りに物事を進めるなんて。

『コレをココに置いて……よし。おい、代表者を俺の横に来させろ。でも交渉は俺がやるから、勝手に口を挟むなよ! 絶対に王家から金を毟り取ってやるから、絶対に安易な発言はするなよ!!』
ウルフは自身のMH(マジックフォン)をテーブルか何かに置き、犯人と共に交渉できるようスタンバイした模様。

すると俺のMH(マジックフォン)からピロピロと音が鳴り、着信を知らせるかのような状態になった。
俺は周囲の者達をMH(マジックフォン)の撮影範囲から遠ざけ、一人だけの状態に見せMH(マジックフォン)を構える。

通話状態にしようとMH(マジックフォン)を操作しかけ、慌ててリュリュに「リュリュ、今すぐにドレスを着てこい!」と指示を出す。
不思議そうな顔をしたので「ウルフのフィアンセ“リュリュ姫”として出番があるから着替えてこい!」と付け足した。

慌ててビアンカやメイドと共に部屋を出て行く
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