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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第24話:思い出のバカンス……出発しまーす。
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リューノは青)のショルダーポーチ。

何が入ってるんだ?
そんなに必要なのか!?
そして……どうして俺が二人の荷物を持たねばならないんだ!?

本心では文句を言いたかったのだけど、最近蔑ろにしてた罪滅ぼしと思ってグッと堪える健気な俺。
あぁ……尻に敷かれ始めてるって実感するね。
ハツキが見たら何て言うかな? 笑うだけかな?



(グランバニア城下環状線・列車内)

程なくやってきた列車に乗り込み、乗客の殆ど居ない車内の座席に腰を下ろす。
不必要だと思われる重荷から解放され、窓の外に視線を向ける。
グランバニア城下町の最南端にあるグランバニア城から、最北端にあるグランバニア港へは直線距離で12キロメートル程ある。

その城下町の外縁を円を描く様に運行する“グランバニア城下環状線”は、グランバニア城前ステーションからグランバニア港前ステーションまで45分。
環状線内側の町並みは80%以上の整いを見せてるが、外側はまだまだ発展途上。

特にグランバニア城下町の東側は、新たに闘技場スタジアムの建設が始まったので、日々その景色を変化させている。
まだ巨大な基礎工事段階だが、2年後には立派なスタジアムが出来上がる予定だ。
……予定つーか、出来上がらないと困るんだよね。

「何か……凄い建物よね。あれが2年で出来上がっちゃうなんて……本当に凄いわね」
リューノが俺の視線の先を見詰め感想を述べてきた。
本当にそう思うよ、俺も。

「出来上がったら、闘技大会以外でも使用するんでしょ?」
「そうらしいよマリー……多分リュカさんの頭の中には、アレの活用方法が満載だ」
リュカさんが広めた“野球”も出来る設計にしてあるし、歌や芝居を見せる為のステージにも変化可能な設計にしてある。

その為にスタジアムの側にも新たなステーションを建設し、新たな路線を運行させる計画になっている。
新たな路線は環状線では無く、グランバニア城下を東西に突っ切る形で建設予定だ。
路線名はスタジアム線と名付けるらしい。(ヒネリがないなぁ……)

列車の増線計画は他にもあり、グランバニア国内は何処にでも行ける様にしたいとリュカさんは思っている。
その案の一部として、グランバニア城前ステーションを出発した列車は、そのまま城下の東にある村“グラント村”を皮切りに、グランバニア最東端“ヒストニス村”……更にはそこから北上し“エルヘブン”グランバニア最北端の“ノーザスレーン”へと線を繋げる計画らしい。

ここまでの計画は諸大臣等にも話しており、可能な限り早急に建設を進めたいと考えている。
んで……これ以降の事は俺とティミーさんとオジロン閣下にしか話してないのだが、西に聳えるグランバニア連峰を越える路線もリュカさんの頭の中にはあるらしい。

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