参ノ巻
抹の恋?
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ぎながら頓食かじって、竹筒の水を分け合って飲むの。それで楽しかったねって笑いながら枕を並べてお泊まり会するのよ。ずっと、ずーっと、よ。そこんとこ、わかってんの、抹!」
途中からひっくひっくと抹のひきつるような泣き声が聞こえていたけれど、あたしは言い切った。ずっと黙っていた惟伎高は腕を伸ばし、あたしと抹の頭を同時にぽんぽんと撫でた。
「…と、言うことだ、抹。ピィは頑固だからなァ。諦めェろ」
その声は、夜闇にすら染み入るように優しかった。
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