暁 〜小説投稿サイト〜
戦国御伽草子
参ノ巻
抹の恋?

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子、会、するから。女子会。あんたはどっからどう見ても、オトコ。オッサンなの。出てってよ。そもそもこんな夜更けに美女二人とひとつの部屋で寝ようとするなんて図々しいのよ!」



「美女・・・ふたり、ねぇ・・・」



「なんか文句でも?」



「イイエソノトオリデゴザイマス」



「わかればよし。さ、出て行きなさいよ」



「嫌だね。そんな楽しいもの、俺も混ぜて貰わなきゃなァ?そう思うだァろ、抹?」



 なんと抹は惟伎高の言葉に必死でうんうんと頷いているではないか!



「ほら抹もそォ言ってェるだァろ?」



「・・・なーんか抹は事ある毎に庵儒の肩持っている気がするわね」



「そォかァ?だァとしたらおまえがいつも抹をからかって楽しんでいるからだァろ?」



 そうですねその通りです・・・。



「さァ、明日も早ェしサッサと寝るぞー」



 そうしてあたし達は少しもめた後、なぜか惟伎高、抹、あたしの並び順で横になった。



 あれ?この並び方で抹的には大丈夫なのかしら・・・真ん中なんて一番落ち着かない場所(ポジション)だと思うんだけど・・・。だって惟伎高が端っこがいいってワガママ言うから・・・うーん、ま、いっか?抹が気絶せず意識を保っているってことは了承したってことだろう。でもなんか抹は本来憂慮すべき異性の惟伎高よりも、同性のあたしをより警戒している気が・・・やっぱり日頃の行いなのかしら・・・。



「庵儒。一応忠告しておくけれど、万が一あんたが暗闇に乗じて抹にほんの爪の先でも触れたら・・・千切る」



「何を!?」



「えーなんだろーね、抹ぅ〜」



「・・・髪、ですか?」



「ほう、髪。髪だって髪。あんたは僧形なんだからむしろ積極的にむしってあげてもいいけど」



「やめェろ!いえ、やめてくださいお願いしますッ!」



「あんたが抹に何もしなければ、髪と共に朝日を拝めるわよ。さ、火消すわよ〜」



 あたしはふっと一息に明かりを吹き消した。暗闇を照らす光が月明かりだけになる。それにぼんやりと浮かび上がる、狭い部屋でカビ臭い衾に包まれた三人。



 …まぁ、こんな夜も、悪くない。



 と、そんなことを考えていたのはあたしだけじゃなかったらしく、少しの沈黙の後、抹が静かに口を開いた。



「・・・庵儒様」



「おう」



「・・・尼君様」



「なあに」



「私・・・」



 そこで抹は一度言葉を切った。あたしも惟伎高も、先を促したりせずただ抹の次の言葉を待つ。それは
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