暁 〜小説投稿サイト〜
リリカルアドベンチャーGT〜奇跡と優しさの軌跡〜
Another14 嫉妬
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トモンの隙を狙ってデビモンが攻撃する。
これではまるでエンジェモンがデビモンの味方のようだ。

タケル「止めてよエンジェモン!!大輔君達もフレイドラモン達も友達じゃないか!!止めてよエンジェモン!!」

エンジェモン[何故そんなことを言うんだいタケル?]

タケル「え…?」

無機質な声にタケルは目を見開いた。

エンジェモン[何度も言うが私は善の存在なんだ。しかし私はパタモンの時にブイモンとロップモンに強い嫉妬や妬みを抱いた。これは善の存在としてあってはならない感情なんだ。故に私にこのような感情を与えたブイモン達を葬らねばならない]

タケル「何…それ…」

無茶苦茶な理由にタケルは絶句した。

フレイドラモン[呆れたな、もう怒りすら感じないぜ。天使型デジモンは相も変わらず傲慢だな]

天使型デジモンの傲慢さを身を持って知っているフレイドラモンは呆れるしかない。

デビモン[ふはははは!!相変わらず反吐が出る!!自分が信仰する正義のためならばかつての仲間すら排除する姿。だからこそ私はダークサイドに堕ちたのだ!!]

フレイドラモン[今回ばかりは気が合うな、最後の方はともかく。]

最も警戒していた選ばれし子供とパートナーデジモンの成立しない会話を聞いていたデビモンが、心底愉快だとでも言いたげに笑った。
フレイドラモンも今回ばかりは同意見なのか、エンジェモンを呆れたように見遣る。

タケル「そんなこと駄目だよエンジェモン!!それで友達を傷つけていい理由にはならないよ!!」

エンジェモン[………残念だな、タケル。君は分かってくれると思ったんだけども。すまないが私には君の言っていることは理解出来ない。デジヴァイスから伝わってくる君の気持ちは分からないよ。君は喜んでくれないんだね。私はもう弱いパタモンではない。だから、君のことを守ってあげられる。もう太一達の背中を見なくてもいい、私だけの力で君を守ることが出来る。でも君は喜んでくれない、頼ってもくれない。どうしてだい?君は私が戦うことも、私が進化していることも望んでいない。では君は私に何を望んでいるんだい?教えてくれないか?君は私に、何を求めているのかな?]

その質問に、タケルは、とっさに答えることが出来ない。
会話や行動などが基本的に受ける側であるタケルは、今まで自分で求めることをしてこなかった。
今のタケルにはエンジェモンの問いは無理難題過ぎたのかもしれない。
エンジェモンもそれが分かっているのか、タケルに背を向けた。

エンジェモン[タケル、私は自分の信じる正義のために戦う。私は君を守りたいんだ]

タケルと自分の信じる正義以外はどうでもいいと言わんばかりの態度にフレイドラモンは怒りを覚えた。
エンジェモンがフレイドラモンに襲
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