第二百四十五話
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第二百四十五話 教会へ
今田先生と今日子先生は教会に向かうことにした、その天使と悪魔の喧嘩を止める為にだ。だがその話を聞いて。
先生達の使い魔達は皆驚いて言った。
「えっ、タキシードを着た人型の悪魔にですか」
「それにケルビムですか」
「それは幾ら何でも」
「強いですね」
天使も悪魔もというのだ。
「どう見ても高位の悪魔ですよ」
「メフィストじゃなくても」
「それにケルビムって」
「第二位じゃないですか」
天使の中でというのだ。
「やっぱり力は強いです」
「天使の方も」
「その喧嘩の仲裁なんて」
「とても」
それこそというのだ。
「するものじゃないですよ」
「止めた方がいいです」20
「ですからそんなことは」
「止めましょう」
「下手したら怪我じゃ済まないですよ」
「それこそ」
「いえいえ、大丈夫よ」
「安心してね」
その使い魔達にだ、先生達はいつもの穏やかな笑顔で言葉を返した。その物腰もいつも通りのものである。
「ちゃんと私達に考えがあるから」
「それはもう用意してあるから」
「それも何十とね」
「やり方は考えてあるわ」
「何十ですから」
「それだけですか」
使い魔達は先生達の返事にまずは言葉を止めた。それからまた話した。
「それはまた」
「沢山用意されていますね」
「何が起こるかわからないでしょ」
「ことは一つのパターンのみでいくとは限らないから」
だからだというのだ。
「方法は何十と用意しておいて」
「どうなっても対応出来る様に考えてあるから」
「確かにかなり高位の天使さんと悪魔さんだけれど」
「喧嘩を止めることは出来るわよ」
「そこまでご主人達が仰るのなら」
「私達はいいですが」
使い魔達は今度はこう言った。
「そして今回もです」
「お供させて頂きます」
「ええ、お願いするわ」
「助けてね」
使い魔達にサポートもお願いしてだった、先生達はその喧嘩が行われている教会に向かうのだった。
第二百四十五話 完
2015・6・12
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