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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第483話】
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る機動力と防御力の低下、分子結合殻の剥離による更なる防御力の低下、そして、破損による機体自身の性能低下が著しかった。
ジャガーノートの衝撃で散った装甲の破片で額に切り傷が出来、血が流れ出る。
「くっ……!?」
逃げるという選択肢が過る――だが、今逃げたら簪が四機のISに囲まれる結果になる、それだけは選べない選択肢だった。
ジャガーノートによる一撃がもう一発――それは腹部装甲を砕けさせ、内臓器官に激しいダメージを与えてくる。
歯を食い縛る――そして、三撃目、咄嗟にPICを切って空中を落下、それで難を逃れた俺はそのまま墜落するように落ちていく。
ずきずきと痛みが走るのを我慢し、地表に居た一機に狙いを絞る。
それを察知したのか、展開されていたシールドビットによる打撃が俺を襲う――一撃が生身の左腕に直撃、嫌な音が耳に届く――だが、痛がってる場合じゃなかった。
落下スピードが最高速に乗ったその瞬間、俺は対艦刀カリバーンを呼び出し、その質量と加速を乗せた一撃を襲撃者へと叩き付ける。
両断された機体、俺は墜落寸前の所を雅がPICの再起動、急停止と離脱をオートで起動させ難を逃れた。
『……主君、機体ダメージレベル、既にEを越えている……』
雅の沈んだ声がそう告げ、ステータスが開かれた、各種装甲の破損率は八〇を超え、スラスターは殆どが機能停止、PICもさっきの緊急起動で不具合が発生と現状は最悪と言っても過言ではなかった。
「……ッ、ヒルトくん……!」
薙刀とブレードのつばぜり合いをしながら簪が俺の名を叫んだ、額から流れ出る血を拭い、折れた左腕はだらしなくブラブラと揺れ、痛みに耐えながら俺は立ち上がる。
死が見え始めたこの状況、心が死の恐怖に負けぬよう俺自身に発破をかける。
確りしろ――と。
そんなとき、雅から申し訳なさそうな声で俺に語りかけてきた。
『……主君、すまない。 ……私ではやはり、君の力になれなかったようだ……』
『……雅』
『すまない、主君……もっと、与えられた身体が他の子みたいな専用機だったら……』
『……馬鹿、そんなこと気にするな。 機体性能何かどうとでもなる、だからこそのカスタム化じゃないか。 ……機体はぼろぼろでも、雅……俺に力を貸してくれよ!』
『主君……』
そう呟き、聞こえなくなった雅の声、正面に対峙する紅い機体と黒い機体、それに対するは既に機体のダメージレベルがEの俺。
状況は絶望的だ、だが……まだ心を折られた訳じゃない。
カリバーンを手放す――既にアシストパワーの補助を受けられない俺には過ぎたる武器だ。
改めて北落師門を呼び出す、黒い刀
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