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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第483話】
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、それでも切りつけ、そのまま二機の合間を抜け出て、瞬時加速で紅い機体へと肉薄した。

 その直後、紅い機体からミスト状に噴出された水を機体全身を濡らす。

 一体何だ――そんな考えが過るも、俺は横に一閃――しかし、左腕の可変ブレードから三枚刃が展開され、俺の一撃を絡めとるように受け止めた。

 直ぐ様それを手放し、新たにミョルニルを呼び出して叩き付ける一撃――しかし。


「何……ッ! 止められた!?」


 随伴していた二機の機体、そのシールドビットが力場を生成し、まるでAICによって阻まれたかの様に静止した。

 考えが追い付かないまま、さっきの二機が背後から迫る――ミョルニルを一度粒子化、更に北落師門も粒子化後直ぐ粒子展開、紅い機体の両腕の三枚刃による連撃をスウェイして避け、避けきれない時は北落師門で防いでいた。

 背後から強襲する二本のブレードによる一撃――背後に回った大型シールドがその一撃を防いだ――筈だった。

 だが、ハイパーセンサーに映し出されたのは一撃で破壊された大型シールドの無惨な姿だった。


「……!? 一撃だとッ!? 馬鹿な……大型シールドにも確かに分子結合殻が――ぐぁっ!?」


 一瞬気を取られた隙をつかれ、正面の紅い機体の刃が装甲を削り、黒い破片が宙を舞った。

 おかしい、分子結合殻がこんな簡単に突破される筈はない、現にさっきの離脱時に受けたブレードの一撃に対しても無傷だった。

 そう思っていた矢先、雅からの緊急連絡が入る。


『主君! 装甲表面の分子結合殻が剥がれているぞ!』

『何!?』

『さっきの紅い機体が出したミスト状の液体に原因があるようだ! 更にパワーも落ちてきている!』


 雅からの連絡、俺の頭の中で全ての情報を捌ききる事は出来なかった。

 その間も三枚刃が前面装甲を無惨に切り刻んでいく、なすがままにされない為にも空中へと緊急離脱を開始した。

 直ぐ様追撃の為のシールドビットが俺を追い上げる――パワーが落ちてるという話は本当らしく、思ったように機体が上昇出来なかった。

 追い上げたシールドビットによる間断無い連打による一撃が、肩、脚部、背中の装甲へと加えられ、破片が撒き散らされる。

 与えられる衝撃に、全身に痛みが駆け抜け、ミシミシと骨が軋む音が聞こえた。

 シールドビットの攻撃が止まる――それは、紅い機体が此方に追い付いた証拠だ。

 右手に構えられた長大なパイルバンカー――名称《ジャガーノート》が此方に向けられ、一気に血の気が引くのを感じた。

 その刹那、強い衝撃に襲われる、激しい衝撃によって一気に装甲が破損、ダメージレベルがCにまで引き上げられてしまった。

 盾を失った事によ
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