紫って色言葉で成仏って言うらしいよ?
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…」
「あ、それ多分私!文化祭の時みたいに体育祭も盛り上げて行きたいんだぁ。
協力をお願い出来ないかな?雪ノ下さんと…確か比企谷君、だったよね?
それと…鳴滝君も」
文化祭の時みたいに…ねぇ。
まぁそれは良いとして協力か。俺以外なら良いとしても俺が入ることで実行委員会の評価を落とすことになりかねんのだが。
「あ、由比ヶ浜です。由比ヶ浜結衣」
「由比ヶ浜さん、ね。うん!覚えたよ」
「それで、具体的に何をしたら…?」
「あ、そうそう。
みんなにお願いしたいのは男子と女子の目玉競技なんだよ」
「目玉……はぁ」
「そう言えば去年は何をしたんだったかしら?」
「そう言や記憶に残ってねぇな…」
「人は、あまりに辛い記憶は封印してしまうと言うものね」
「おい、勝手に人の記憶を黒歴史扱いするな」
「あ、あははは…でも、私もあんま覚えてないし…」
「男女それぞれの百足競争だろ。
何で参加してない俺が覚えていてお前ら覚えてねぇんだよ」
そこまで嫌だったの?考えたやつは不毛だったんだろうな。
「毎年地味なんだよね。
だから今年は派手なのやりたくてさ」
まぁこう言った行事で学校の評価が変わることは一概に間違っているとは言えない。やはり評価するのは大人が多いだろうしな。
「用件はわかりました。
それで、何時までにアイデアを出せば?」
「それなんだけど、これから運営委員の会議があるからそこに参加してもらえないかな?」
「今からですか?」
「今からかよ…」
正直帰りたいんだけど。
「あ、皆何組?うちの学校ってクラスを半分に分けるから皆の色を把握しておきたいな!」
「……赤」
「赤」
「赤……」
「……………き」
「あ、ごめん…鳴滝君のだけ聞こえなかった。もう一度だけ言ってもらえるかな?」
「……紫ですよ」
瞬間。空気が凍った気がした。
「あの、紫なんてあるんですか?」
「き、聞いたこと無いんだけど…」
知るか。
俺だけそう言われたんだよ。
「と、とにかく!鳴滝君以外は皆赤組なんだし、優勝目指して頑張ろー!おぉーー!」
「「「……」」」
ああ、俺は省きって訳ですか。
「お、上手く人員確保出来たようだな」
体育祭実行委員。つまるところ、文化祭実行委員で使用した会議室へと、俺達奉仕部は城廻先輩の案内の元、訪れていた。
「はい!先生の言う通りでした!」
城廻先輩は平塚先生の設問に答える。
「また先生の差し金ですか」
「私も、毎年同じ様な体育祭でいい加減飽きてきたからなぁ…面白いの期待しているよ」
教師やってる
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