5部分:第五章
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マチのその家を。
「婆さんの息子さん。帰って来るか?」
「さあな。生きていたらそうなるんじゃねえのか?」
「生きていたらか」
相棒の言葉にも応える。やはり二人でカレーを入れて出しながら。
「そうなるんだな」
「なると思うぜ。生きていていたらな」
こんな話をしていた。そうしてある日遂に。マチの家に訪ねてきた男がいた。
「すいません」
「はい」
また縁側にいたマチはその声に応えてまずは立ち上がった。そうして玄関に出てみるとそこには。復員兵服を着た大柄な男がそこにいた。
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