【東方Project】編
086 積年の汚名返上
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お茶セットを受けとると鈴仙を下がらせた。
(……鈴仙に聞かせたくない事でもあるのか…?)
「鈴仙≠チたら、貴方と目を合わせるのが怖いみたい」
適当に鈴仙を下がらせた理由について考えていると、八意 永琳はそんな俺の考察を類推したのかそう溢した。……正確には俺と──もとい、升田 真人と八意 永琳が居る空間≠ノ耐えられないだけだと推測出来た。
……その事から、鈴仙・優曇華院・イナバと八意 永琳──二人の師弟関係の一角が見えた気がした。……鈴仙は八意 永琳に頭が上がらないらしい。……言い換えれば、師弟間にきっちりとした上下関係が築けている良き師弟関係とも云える。
閑話休題。
「……さて、存外とは云え輝夜の安否を聞けた事だし、お暇させてもらおうかね」
「……大して面白くもないジョークは止めなさい」
気温が体感温度で2℃ほど下がる──それに比例するかの様に八意 永琳の機嫌が急転直下していくのが判る。……淹れてもらったお茶や茶菓子に2〜3舌鼓打ったあと、“テレポ”辺りの転移系の魔法で【満足亭】に帰ろうとした時の事である。
「私がそれでは私が関先まで送っていきますわ>氛氓ニでも言うと思ったのかしら? ……だとしたら──もしそれが挑発だとしても=cつまらないわ、貴方」
「……それで挑発に乗ってたら世話が無いような気がするが──もしそれが挑発に乗せられたフリだとしても=A挑発に乗った時点でこちらの思惑通りだよ。……いやはや、どうにも人の機微を察する≠ニ云う分野では勝っているらしい」
「……はぁ…。もう単刀直入に聞きましょうか──貴方の望み(ねらい)≠ヘ何かしら?」
「なんでも良い。八意 永琳──貴女に勝ちたかった。……さて、舌戦はここまでとして──後は決闘≠ナ語りましょうか」
俺の得意な──と云うよりは勝てる可能性が高い場面≠ノ引きずり出す。……それが俺の──鈴仙から八意 永琳≠ニ云う名を聞いた時からの狙いだった。……フリ≠ニは云え挑発に乗ってしまった八意 永琳は、今更になって俺が申し込んだ決闘≠拒否する事は難しいだろう。
……つまり──漸く数年前(俺の主観での)の雪辱を果たせると云う訳だ。
「……そう云うこと…。……だったら時間も無い──事もないけど面倒だから1枚≠セけで相手してあげる。……ここじゃあ少々手狭ね。場≠ヘ貴方が用意して頂戴。用意出来る事は輝夜から聞いてるから」
「そちらで用意しても構わないが…。まあ良いか。……禁手化(バランス・ブレイク)=I ……“彼の理想郷が創造主の掟(ディファレント・ディメンション・マスター)
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