【東方Project】編
085 瑕疵(かし)無き屋敷
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
≠ニは論理的に隔てられていると云う。昔──1300年前のままなら、【月の都】は幻想郷≠ナはなく外≠ノしか繋がらないだろう。
……だとすれば今回の異変≠ヘ、俺達──否、鈴仙達【永遠亭】メンバーのちょっとした勘違い≠ゥら起こった異変≠セと推察出来る。……あくまでも推察≠セが、割りと正鵠を射ている様な気がする。
「(……あー、ミナ? 今回の異変≠ヘ放っといても大丈夫っぽいぞ?)」
『はい? どういう事ですか?』
「(……今、【永遠亭】ところなんだけどそこ住人から聞いた話だと、今回の異変≠ヘ行き違いがあった事が判明した。どうにも月≠ェおかしくなっているのは一過性のモノらしい)」
『……信憑性は有りますか? ……あ、別にマスターの事を疑っているわけではないのですが』
ミナに“コントラクト・サーヴァント”を行った際に繋がったパス′o由で念話を送っておく。しかしミナは納得がいっていって無いようなので、そこら辺を軽く──簡易的な解決案を交えながら説明してやる事にした。
「(……長々説明するのも面倒臭いから3行程度で説明するな?
・……今回の異変≠フ下手人は≪月の賢者≫
・月からの迎え≠防ぐ為に太古の月≠ニすり替えた
・今空に浮かんでいるのは太古の月
……大体こんな感じ。……因みに信憑性は十中八九。……簡易的な解決案としては天候呪文>氛氈gラナリオン”あたりで大丈夫と見た)」
『……判りました』
窓から外を覗ける位置で、いきなり立ち止まった俺を胡乱な目付きで見る鈴仙を尻目に【永遠亭】の特有であろう丸い窓から空を見ていると、幻想郷≠フ空が急速に黒雲で覆われていくのが判る。……ミナが“ラナリオン”を使ったのだろう。
……“ラナリオン”は有り体に言ってしまえば、雷雲を呼び出す呪文。分類としては天候呪文≠ノなるのだろうか。……月≠ェ妖怪へと異常をきたすのならその月≠隠してしまえば良い──そう考えた。
……俺が手ずからに“ラナリオン”を唱えずミナに“ラナリオン”を使う様に言ったのは──俺が“ラナリオン”を使わなかった理由は、俺がここ≠ナ使ったら【永遠亭】内が黒雲で覆われてしまうからである。
閑話休題。
黒雲は、然も【永遠亭】を中心としている様に幻想郷£に拡がっていく。……その事から類推するに、どうやらミナ【永遠亭】のすぐまで来ていたらしい。
「いきなり立ち止まったりしてどうかしましたか?」
「……いや、雷雨が来そうだなぁ、と思ってな」
「……あ、本当ですね」
並列思考の1つで鈴仙と四方山話に花を咲かせ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ