暁 〜小説投稿サイト〜
普通だった少年の憑依&転移転生物語
【東方Project】編
084 女だらけの(殺伐とした)スペルカード大会
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SIDE ミナ

(さて…)

「ボケっとするのは良いが、当たった時の言い訳にしてくれるなよ?」

「っ!」

別に魔理沙さんが言った様に呆けていたわけでも無いが、スペルカードルール≠ノよる決闘ではより@]所見は禁物なので、空から星≠(かたど)った魔力弾を、どうしても避けられそうに無い弾を杖で弾きながら避ける。……どうにも魔理沙さんは、スペルカードをどんな順番で切っていくかを迷っているらしい。

……魔理沙さんから提示されたスペルカードは4枚。対して私に魔理沙さんに提示したのは2枚(2枚しか持ってない)。……スペルカードを鋭意的に作成して来なかったことが悔やまれる。

(……私がスペルカードとして使えるのは、“アルテマ”と“裁きの矢”くらいですか…)

「いくぜっ! 私の十八番(おはこ)! ……“マスタースパーク”!」

――ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

“ミニ八卦炉”の砲口をこちらへと向けて、魔理沙さんは自身の十八番である魔法の砲撃を放ってきた。……その魔力の振動は地響きが起こっているようにも思える──否、実際に地響きは起こっている。……視界がぐらぐらと揺れているので間違いない。

……それほどに魔理沙さんの魔法──もとい魔砲は強大だった。……だが、避ける事は可能である。砲口から射線を推測し、魔法で飛びながらその射線から離れる。……それ≠ェ魔理沙さんの狙いだった事にも気付かずに。

「やっぱり避けるよな。……だが…逃がすか!」

魔理沙さんは“ミニ八卦炉”から魔砲を放出したまま、砲口をこちらへと向けてくる。……“マスタースパーク”の奔流に追われる形になっていた。……せめてもの救いは魔理沙さんが“マスタースパーク”の放出中に“ミニ八卦炉”の向きを変える事が困難であった事か。

「……ふぅ…」

「げ」

“マスタースパーク”の魔砲は数秒続いていた様だが、何とか避けきる事に成功した。わりと無我夢中だった。私を追うのが早かったら墜ちていただろう。

「今度は私の方からいかせてもらいましょう」

「来るか、師匠のスペルカード」

身構えている魔理沙さんに究極≠名を冠する、その魔法(スペル)≠放つ。

「……“アルテマ”…」

“アルテマ”…。本来ならその魔法は超広範囲を魔法の光で灼き払う殲滅系の魔法だが、もちろんの事にながらスペルカードルール用≠ノ調整してある。有り体に云ってしまえば──幾らか威力を下げた。

……しかしそれでも殲滅系なのは変わらず、避けにくい<Xペルカードとなったと自負している。……美しさの欠片も無いが。

「きゅう〜」

こちらから仕掛けた身ではあるが──掛け値なしの、一瞬の閃光。どう
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