【東方Project】編
084 女だらけの(殺伐とした)スペルカード大会
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を使った数瞬後、気が付けば大量のお札に囲まれていた。あまりに早いお札の展開速度に避けられなかった。……しかも先ほど投げられた針同様に、このお札は霊夢の霊力で編まれているみたいなので、半妖な私でも当たったら痛そうである。
……一応注釈を付けておくが、曲がりなりにも古参≠ナある私だから痛そう≠ニ感じるだけで済んでいるが──もしも木っ端妖怪とかだったりしたら、当たりどころが悪ければ即消滅モノだろう。……それほどの霊力がこのお札からは感じられる。
閑話休題。
「ふぅ…」
「……やっぱり当たってなかったのね」
時に見切り、かすり、挫けそうにはなったが霊夢の大技≠避けきる事に成功した。お札の弾幕──霊夢曰く“封魔陣”ドが終了し霊夢は私が避けきったのを知っていたのだろうか、大して落ち込んでない様な声音で呟いていた。
「でも…」
(今だったら…っ)
「……ふっ。……紫たちみたいに、妖力で弾幕を張るのは苦手みたいね」
「……かもね…」
……図星だった。隙有りっ!≠ニばかりに、数十発の妖力弾を霊夢へと飛ばすがひらりひらり、と舞い遊ぶ蝶々の様に避けられる。……私がスペルカードルール≠ェ苦手な理由は霊夢が言った様に、妖力で弾幕を張るのが苦手だからである。
(……まぁ、木っ端妖怪なら“鉄砕牙”で斬った方が早いしね…。……でも一応、修業しておこうかな…)
「余所見? 自信たっぷりね!」
そう決心したのも束の間。霊夢が霊力で出来ているらしい弾を飛ばしてくる。……動いている私を追尾してくる様な軌道からして、ホーミング弾か。
「くっ…! “鉄砕牙”!」
霊夢の放った弾が当たるより前に“鉄砕牙”に妖力を流し“鉄砕牙”をその刀身を肥大化させ、霊夢の放ったホーミング弾を私に着弾する前に悉くを、斬り捨てつつ霧散させる。
「……それがその刀の本当の姿…」
霊夢は真の姿となった“鉄砕牙”をまじまじ、と観察している。
……“鉄砕牙”。もう私の分身といっても差し支えは無い、1300年来の──苦楽を共にしてきた、他の何にも代え難い私の相棒。そして、真人からの最初の贈り物。今現在も、こうして私を助けてくれている。
閑話休題。
「雷≠諱I」
“鉄砕牙”を振り、雷(手加減込み)≠霊夢へと飛ばす。
“鉄砕牙”には倒した妖怪の能力を奪取出来る能力が備わっている。……先ほど霊夢に放った雷≠ヘ、昔人間を無為に虐殺していた雷獣の類いから奪った能力で、“咬雷の鉄砕牙”と名付けた。
「っ!? 妖刀の様なもの、ね…!」
「まぁね」
「でもその様
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