【東方Project】編
083 「私に任せて先に行け」
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のだが、ミナ──それにシホに、寝ている最中だったがその両名に叩き起こされた。……曰く──
―ミナに頼んで、夜をミナの魔法で止めたから、止まっている内にこの異変≠私達で解決しよう。……そのくらいにはあの月≠ヘ拙いからね―
とはシホの言。
混じり≠ナあるシホは、より月の魔力≠ノ当てられやすいのかもしれない。……それだからか、それなりに焦っているのだろう。
閑話休題。
(それにしてもミナさんや、貴女は俺の使い魔なんじゃないですかねぇ…)
どうにもミナから俺に対する尊厳度の様なものが低くなっている様な気がしている。……まぁ、それもそのはず。1300年以上の間を放っておいてしまったのだから、それも仕方無い事なのかもしれない。……しかし、昔より幾分かとっつき易くなっているので、ある意味では助かっている。
また閑話休題。
「……竹林、か…」
『……ええ、竹林ですね。どこからどう見ても』
「……まごう事無き竹林だね、うん」
霊体と化しているミナの先導に従い数十分と走っていると、何の変哲も無さそうな竹林に着いた。……どうやらミナはこの竹林で俺達を迷わせたいらしい。起伏の少ない道、どこまで進んでも変わらない竹∴齔Fな景色。そして妖精の悪戯──それらが相俟って、この竹林は【迷いの竹林】と通称されている。
「……で、ミナ。俺達をこんな竹林に導いた理由は?」
『この規模の異変≠ェ初体験なマスターは知らないかもしれませんが、異変≠フ時は大体妖精がとても暴れている方向≠ノ向かえばその異変≠フ黒幕が見つかる公算が高いのです。つまり…』
「つまり──この竹林の中に黒幕が居る可能性が有るって事だね」
シホはミナの説明を引き継ぐかの様に異変≠ノ関するチュートリアルを終わらせる。
道中、蛍∞夜雀∞半人半獣≠フ順に襲われたが、スペルカードルール≠ナコテンパンにした。
蟲を操ってきた蛍≠ヘ、ミナが夥しい程の蟲を汚物は消毒だーっ≠ニ云わんばかりに焼き払い(峰打ち)、視力を落としてきた夜雀≠ヘ俺が仙術≠ナ探知しながら撃ち落とし(峰打ち)、半人半獣≠ヘ残っていて──かつシンパシーを感じたらしいシホが応対(峰打ち)した。
……敢えて云っておくが、全員一対一でやっている。スペルカードルールは遊び≠ナはあるが決闘≠ナある事にも変わりはないので、他人の決闘≠ノちょっかいを出すような──そんな野暮ったいマネはしていないし、させてない。
――「おっと、そこのお三方。撃つと動く──間違えた、動くと撃つぜ」
竹林を妖精がうるさい&向に駆けていると、聞き覚えのない声が掛けられ
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