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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【東方Project】編
082 生きたまま冥界に行けるのはおかしい
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─ないしは引き分けてしまったのだろう。……尤もながら、今となっては言い訳にしかならないが。

SIDE END

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SIDE OTHER

【白玉楼】。そこは文人・墨客が死後に行くといわれる楼閣だが、幻想郷≠ナの【白玉楼】は、冥界に存在する広大な建物で、その広さは200由旬──大体1440キロメートル(1由旬=7.2キロメートル換算)は有ると云われている。主人は西行寺 幽々子。庭師兼剣術指南役として魂魄 妖夢や、多数の幽霊が住んでいる。

「……妖夢はどう思った?」

「悪い人には思いませんでしたよ? ちょっとからかわれてしまいましたけど」

その【白玉楼】の一室で主人≠ニ庭師兼剣術指南役≠ェ呑気にお茶を啜っていた。否──その主従コンビだけでなく…

「だ──そうよ。紫? ちなみに私からの彼への心象は悪くないわ。……少々おっちょこちょい≠ネところはあるけれどね」

幽々子は居ないはずの人物に話し掛ける。すると幽々子と妖夢だけだった空間に1人の闖入者──八雲 紫が空間を裂いて′サれる。……主人の親友──紫の来訪を察知した妖夢はすぐに幽々子の隣に控える様な恰好になる。

「……真人が店≠ノ居ないと思ってここに来てみれば…。……あぁ、妖夢は別に楽にしてて結構よ。この来訪はお遊びみたいなものだから。藍も居ないしね」

「はぁ」

紫の言葉を受けた妖夢は姿勢を楽にする。

「見定めていたのよ。貴女の想い人の為人(ひととなり)を」

「まったく幽々子ったら…。過保護過ぎないかしら?」

「そう、かもね」

「「ふふっ」」

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「ぶぁっくしょいっ!」

「風邪ですか、マスター?」

一方、こんな一幕が有ったり無かったりしたらしい。

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