【東方Project】編
082 生きたまま冥界に行けるのはおかしい
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くくくくっ…」
……そんな俺の笑みを見た妖夢は、さすがに揶揄われている事に気付いたらしく顔を林檎の様に赤く染める。……妖夢半人半霊≠ナ血色もあまり良くないので、赤≠ェ佳く映えている。……そう、妖夢を見ていて突発的に思いついた妖夢イジり≠ヘ成功の様相を見せた。
……ならびに、幽々子達にはどうせ毎回の様にイジられている様だし[妖夢=イジられキャラ]と──脳内にどうでも良いメモを残しておく。……もちろん、妖夢には内緒で。どちらにしろ強ち間違っている事でもないだろう。
閑話休題。
………。
……。
…。
「……攻め≠ヘ上々ですが、どうも護り≠ノなると──言いにくいのですが…」
「どうも片手落ちになっている──だろう?」
妖夢の機嫌が直った頃合いにもう一度手合わせの提案を──今度は普通にしたら、妖夢は承諾してくれた。……剣技≠フみで妖夢と立ち合おうと思った試合の結果は──科白から察する事が出来るかもしれないが俺の負けである。
最初は圧せていたのだが、次第に妖夢の二刀流の連撃に呑まれ──計214合の打ち合いの末、妖夢の長い方の木剣≠フ鋒が俺の喉元を捉えた。……つまりは、純粋なる剣技≠ノ於いて負けたの事になる。……それについては、やはりと云うべきか。一端の剣士≠ニして悔しいものがある。
「……それに私の所感ですが、そもそも真人さんは剣≠ェ合っていないのではないですか?」
「いや、まぁ…な」
痛いところを突かれる。……俺が得意なのは槍≠ナある。しかし自覚しつつも剣≠振るっている理由──それは“デルフリンガー”がその理由の大半を占めている。デルフリンガーは良くも悪くも数十年来の相棒だ。
(それ(デルフリンガー)≠捨てるなんてとんでもない──ってか?)
「どうかしましたか?」
「いや、なんでも無いさ」
そうして、多少の課題を残しつつも【白玉楼】を後にするのだった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「すっかり忘れていた…」
―ああ、そう言えば貴方って死んでるの生きてるの? 貴方まるで生きてるのに死んでる≠ンたいよ―
幽々子にそう言われるまで“死なない遺伝子(アンデッドジーニアス)”──不死のスキルで月≠ナ不死≠ノなり死≠遠ざけるのを止めるの忘れていので、【白玉楼】からの帰りの道中で“死なない遺伝子(アンデッドジーニアス)”の行使を終了しておき、死んでしまうよう≠ノしておく。
「……あ、もしかして」
幽香と引き分け──妖夢負けた理由が判った気がした。……おそらくだが、死ななかったから≠アそ負けた─
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