暁 〜小説投稿サイト〜
普通だった少年の憑依&転移転生物語
【東方Project】編
082 生きたまま冥界に行けるのはおかしい
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
くくくくっ…」

……そんな俺の笑みを見た妖夢は、さすがに揶揄(からか)われている事に気付いたらしく顔を林檎の様に赤く染める。……妖夢半人半霊≠ナ血色もあまり良くないので、赤≠ェ佳く映えている。……そう、妖夢を見ていて突発的に思いついた妖夢イジり≠ヘ成功の様相を見せた。

……ならびに、幽々子達にはどうせ毎回の様にイジられている様だし[妖夢=イジられキャラ]と──脳内にどうでも良いメモを残しておく。……もちろん、妖夢には内緒で。どちらにしろ(あなが)ち間違っている事でもないだろう。

閑話休題。

………。

……。

…。

「……攻め≠ヘ上々ですが、どうも護り≠ノなると──言いにくいのですが…」

「どうも片手落ちになっている──だろう?」

妖夢の機嫌が直った頃合いにもう一度手合わせの提案を──今度は普通にしたら、妖夢は承諾してくれた。……剣技≠フみで妖夢と立ち合おうと思った試合の結果は──科白(せりふ)から察する事が出来るかもしれないが俺の負けである。

最初は圧せていたのだが、次第に妖夢の二刀流の連撃に呑まれ──計214合の打ち合いの末、妖夢の長い方の木剣≠フ(きっさき)が俺の喉元を捉えた。……つまりは、純粋なる剣技≠ノ()いて負けたの事になる。……それについては、やはりと云うべきか。一端(いっぱし)の剣士≠ニして悔しいものがある。

「……それに私の所感ですが、そもそも真人さんは剣≠ェ合っていないのではないですか?」

「いや、まぁ…な」

痛いところを突かれる。……俺が得意なのは槍≠ナある。しかし自覚しつつも剣≠振るっている理由──それは“デルフリンガー”がその理由の大半を占めている。デルフリンガーは良くも悪くも数十年来の相棒だ。

(それ(デルフリンガー)≠捨てるなんてとんでもない──ってか?)

「どうかしましたか?」

「いや、なんでも無いさ」

そうして、多少の課題を残しつつも【白玉楼】を後にするのだった。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

「すっかり忘れていた…」

―ああ、そう言えば貴方って死んでるの生きてるの? 貴方まるで生きてるのに死んでる≠ンたいよ―

幽々子にそう言われるまで“死なない遺伝子(アンデッドジーニアス)”──不死のスキルで月≠ナ不死≠ノなり死≠遠ざけるのを止めるの忘れていので、【白玉楼】からの帰りの道中で“死なない遺伝子(アンデッドジーニアス)”の行使を終了しておき、死んでしまうよう≠ノしておく。

「……あ、もしかして」

幽香と引き分け──妖夢負けた理由が判った気がした。……おそらくだが、死ななかったから≠アそ負けた─
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ