Another13 始まりの町
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タケルの声に大輔は驚いた。
タケル「エレキモンはいませんけど、どちら様…」
ひょっこり顔を出したタケルに会釈をした大輔とアインス。
アインス「元気そうで何よりだ高石」
大輔「いや、泣いてんじゃないかと心配したぜ」
タケルとパタモンは大輔達を見た安堵感から泣き出してしまった。
アインス「ふふ、安心したら涙がこみ上げてきたか?」
泣いているタケルを優しくあやしてやる。
タケルはアインスの母親のように暖かい雰囲気に更に泣き出してしまう。
タケルから話を聞くと、デビモンによって飛ばされたタケルはヤマト達とはぐれてしまった寂しさに耐え切れず泣き出してしまったらしい。
泣いたタケルを見てパタモンはバードラモンのように進化して飛べない自分を嘆いて泣いたらしい。
驚いたタケルは泣き止んで、パタモンと一緒に笑った。
とりあえず、ムゲンマウンテンが見える方向を目印に、ひたすら歩き続けた。
そして辿り着いたのが始まりの町ということである。
エレキモンとのちょっとした誤解から喧嘩になってしまったので、バトルを開始してしまったパタモンにタケルは困り果て、タケルの思いついた綱引きによりパタモンが勝ち、エレキモンと仲良くなることが出来たらしい。
大輔「そうか、大変だったな。」
タケル「うん…子供の喧嘩ならいいよ、すぐに仲直り出来るから。でも…でも、大人の喧嘩は」
大輔「直ぐには仲直り出来ない。下手したら一生だ…」
タケル「っ…」
アインス「高石、元気を出せ」
タケル「ありがとうアインスさん」
アインス「しかし、高石…お前はもう少し勇気を持たねばならない」
タケル「え?」
目を見張るタケルを優しくあやしながらアインスは言葉を紡ぐ。
アインス「お前の事情は大体知っている。だからパタモンとエレキモンの喧嘩を止めたのも。争い。それはとても辛く苦しく、悲しいことだ。けれど、その苦しさとは絶対に天秤に掛けられないものがある。」
タケル「でも…」
ヤマトとタケルの両親が離婚した時の光景が脳裏を過ぎる。
アインス「無理に自分を納得させなくていい。こういうのは時間が必要だからな。」
タケル「…うん」
大輔「じゃあ、俺達は飯作るな」
大輔とアインスが退室。
寝転がっているブイモンとロップモンを見て、そういえばブイモンとロップモンはいつ進化出来るようになったんだろう?
タケル「ねえ、パタモンもやっぱり進化したい?ブイモンやロップモンみたいに」
パタモン[………え?そ、そんなことないよ?タケルは進化して欲しくないんでしょ?だったら
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